AI・データ活用の最前線!DXセミナー開催!
令和6年5月28日、公益財団法人わかやま産業振興財団は、第7回DXセミナー、題して「データドリブン思考と生成AIが引き起こすDXの大変革」を、ホテルアバローム紀の国にて開催しました。
セミナーではまず、お一人目の講師としてお招きした株式会社デンソー 生産技術部の吉野 陸 氏から、「DX版QC7つ道具によるデータ駆動型品質管理」と題して講演をいただきました。
製造現場でおなじみのQC7つ道具のDX版、「DN7」は工程データを可視化するツールで、同社が開発し、無償公開されています。
DN7とは
このツールの狙いは、生産技術者や現場作業者が工程のビッグデータを手軽に活用でき、それが工程改善につながるとともに、遅れがちな製造現場のDX化推進を意識面で支えることにあります。まさに従来のQC7つ道具が果たした役割と同じです。
引用元:一般社団法人日本品質管理協会HPより講演では、この「DN7」の活用方法を紹介いただきました。使えるデータ、使えないデータとは何かについてや、データから着想する、データを見ながら新しい発見をして、判断する=データドリブンのあり方をより具体的に理解できる内容でした。
お二人目の講師である株式会社WEEL AI事業部 佐久間 大地 氏からは、「生成AIを活用した業務効率化とDX」と題して講演をいただきました。
生成AI、予測AI、認知AIなど、AIの種類ごとの特徴・利用されるシーンに触れ、実際の業務にAIを用いる具体例として、お問い合わせ対応の大部分の工程を自動化した例や、社内文書作成の自動化を紹介いただきました。
属人的なノウハウをAIに学習させ、最適な情報を提供させることで、より効率化が図れそうです。
三人目の講師は、大阪大学 先導的学際研究機構 の栄藤 稔 教授です。
「協働AIによる社会変革の波紋:2030年に向けた課題と展望」の題でご講演いただきました。技術やAIの急激な変化・進化に伴う人々の行動変容に触れ、「強いAI」と呼ばれる汎用AIのお話や、AIを取り巻く現状を紹介。産業がAIと切っても切れない関係を築いていくことを念頭におき、我々が抱える課題と、これからより重要になっていく能力について語っていただきました。
公益財団法人わかやま産業振興財団 地域活性化雇用創造プロジェクトでは、今後も和歌山県内事業者の皆様が積極的に生成AIを活用し、DX推進を加速するきっかけとなるよう「DXセミナー」を開催していきます! 是非ご期待ください!
当プロジェクト(地プロ)は、和歌山県が厚生労働省の採択を受けて、県内企業がDX推進により企業の経営力を強化することで、安定的かつ良質な雇用の創出を図る取組です。DX or DIE!