DX講演
令和7年2月21日、和歌山市のフォルテワジマ3F フュージョンミュージアムにて「マルチモーダル生成AIで進化する現場」と題し、DX講演を開催しました。この講演会は「わかやま生産性向上スクール」の一環として開催するもので、スクール受講生以外の方も参加いただけるものです。
本講演では、AAC(アアク)株式会社 代表取締役の浅香 忠満 氏にご登壇いただきました。
マルチモーダルAIとは?
マルチモーダルAIとは、異なる種類の情報をまとめて扱うAIのことです。例えば、カメラで撮影した映像とマイクで録音した音という異なる種類の情報から1つのAIを学習させることで、映像の中に写っている人が何を話しているのかをより正確に推定できます。マルチモーダルAIの研究が発展すると、複合的な情報から判断が必要なアシスタントロボットが作られたり、もっと少ないコストでAIを作れるようになったりと、AIがさらに高度で身近な存在になるでしょう。
講演では同社の取り扱う、社内情報(機密情報やノウハウを含む)を社内専用の学習モデルに学習させたうえで、公開情報大規模言語モデルも参照することで最適回答を得る仕組みについてご説明いただきました。

浅香氏による講演の様子
この仕組みを用いて、創業から今までの社内の蓄積された情報(文章だけでなく、図やグラフも)を学習させることで、アイデア出しから製品情報の確認、技術・技能継承までをフォローできます。
また、生成AIを導入するにあたって注意すべきことについても触れ、実際にAIを導入したらどうなるのか、どうすべきか等、具体的なイメージが湧いてくる内容でした。
令和7年度も開講予定です
「わかやま生産性向上スクール」は、令和7年度も開講を予定しています。
当スクールは、地域活性化雇用創造プロジェクト(地プロ)の主要事業であり、5S、QC、IEなどの現場改善の基本手法に加え、現場でのIoTの活用やIT化・システム化の導入に必要なデータに基づく論理的思考を習得するための「座学」、座学で得た知識を実践習得するための「現場実習」を通して、企業全体の生産性向上を牽引するリーダーを育成するものです。
管理者・現場リーダー・リーダー候補の方に自信を持っておすすめできる、長期(週1回程度、約半年間)かつ実践的カリキュラムと、修了後のフォローアップをご用意しています。
本レポートでご紹介したDX講演会も開催予定です。
この他、地プロでは、DX推進員によるお悩み相談を随時お受けしているほか、DXに関する最新情報を得られるセミナー開催等をおこなっています。
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当プロジェクト(地プロ)は、和歌山県が厚生労働省の採択を受けて、県内企業がDX推進により企業の経営力を強化することで、安定的かつ良質な雇用の創出を図る取組です。