基礎技術講座「利益UP・コストダウンのための原価管理」研修(全3回)を開催しました。
会場: フォルテワジマ4階 小ホール
日程: 令和6年 12月2日(月)、12月9日(月)、12月16日(月)
講師は、5月に開催した「生産管理研修」でもご講義いただいたAraki Consulting Office 代表の荒木慎吾様です。12月2日と9日は、特別講師として、有限会社丸福運送店の代表取締役である杉本圭也様にもお越しいただき、自社の取組をご紹介いただきました。
和歌山市をはじめ伊都エリアや西・東牟婁エリアなど、県内各地から集まった29名の参加者の皆様は、熱心に聴講されるとともに、演習では活発に意見交換をされていました。
1日目(テーマ:原価管理の基礎知識を学ぶ)
1日目は、経営戦略に活用される重要な視点である「原価管理」の概要や、原価を見える化し、価格交渉につなげるポイントを教えていただきました。グループ演習では、各社が抱える原価管理の課題などについて意見を交わすとともに、決算書から課題を見つけ、解決策を考えるワークショップを行いました。
杉本様からは、自社で取り組まれている原価管理や課題についてご紹介いただきました。丸福運送店では、「経営指針書発表会」を通して、全社員に経営指針を示し、各部署、各スタッフ一丸となって利益UPに取り組まれているそうです。
2日目(テーマ:利益UPには必須!社内全体で数字に意識を持つ)
2日目は、原価を構成する要素や原価の計算方法、利益を上げるための生産の合理化や改善の手法など、より具体的に原価管理について学んでいただきました。
杉本様からは、全社員で共有している「経営計画書(経営指針書)」の意義や、成功の循環に至る背景などについてご紹介いただきました。経営計画を作成し、PDCAを回すだけではうまくいかない、協力してくれる社員を経営計画書のレールに乗せる”関係性向上”が必要不可欠とのことです。
3日目(テーマ:コストダウンの具体的手法)
最終日の3日目には、下請法や最近の法令違反事例も紹介いただきながら、購買費用の削減手法や折衝スキル(役割分担、折衝場所、交渉の心得など)を教えていただきました。また、作業標準の考え方として、作業測定や改善ポイントなどをご教示いただきました。
演習では、3日間の研修で得た知識などを活用し、自社に戻って取り組む具体的内容、実施スケジュール、目標金額や実施体制などをご検討いただきました。
参加者からは、次のようなお声をいただいています。
・グループワークでは他業界の悩みや動向が聞けて良い経験となった。
・地場の企業が集まるため、よりグループワークが充実していた。
・自社でも応用できるヒントが得られた。
・自社に落とし込み、原価管理の改善をしていきます。
・全従業員が理解しやすい計算書を使用した丸福運送店さんの考え方を取り入れてみたい。
公益財団法人わかやま産業振興財団では、様々な研修を開催しております。(基礎技術講座)
令和7年度の講座は、令和7年3月頃に公開予定です。
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公益財団法人わかやま産業振興財団、テクノ振興部テクノ振興班です。 中小企業等の研究開発に対する支援、生産性向上等に資する研修、産学官連携など、テクノロジーに関する多角的な支援事業を実施しています。