カリキュラム一新!経営の目線をプラス
「わかやま生産性向上スクール」(以下、「スクール」と言います)は、現場の生産性向上にフォーカスした内容で従来から実施してきたところですが、今年度は新たな試みとして、「現場の数字を経営へつなぐ」を意識したカリキュラムとなりました。「会社の経営戦略や利益にどのくらい貢献できるのか、管理会計的な視点をもちながら現場の生産性向上をおこなえる人材」を目指す内容です。
わかやま生産性向上スクールとは
企業のDX実現を目指す「わかやま人材確保・育成支援プロジェクト」の主要事業の一つ。旧「和歌山ものづくり経営改善スクール」。
5S、QC、IEなどの現場改善・生産性向上の手法や、データに基づく論理的思考を習得する「座学」と、座学での学びを実践し、現場に入ってカイゼン活動を行う「現場実習」の二本立て。現場のムダ取り、効率化などを通して、現場の視点から会社を支える中堅社員・現場リーダーの育成を目指します。
開講式&初日座学
今年のスクールは、6月27日(金)に開講しました。スクール開講式では、和歌山県企業振興課 小川副課長の挨拶の後、写真撮影や全体のガイダンスが行われました。

スクール開講式の様子
開講式終了後は、初日の座学「ものづくり基礎論」がスタート。この日の座学を担当するのはわかやま生産性向上スクールの北川副校長でした。これからのスクールで頻出するであろう用語や考え方についてのレクチャーが行われ、また、次回までに考えてもらう課題も出されました。

初日から宿題を出す北川副校長
座学の様子
先にご紹介したとおり、今年のスクールのカリキュラムは、昨年までの現場にフォーカスした改善の内容に加えて、原価管理など管理会計の内容に踏み込んだボリュームある内容となっています。
今年度のスクールでは座学のメイン講師は、東京都ものづくり生産性革新スクール講師の伊藤 雄三 氏です。座学最終日9月5日(金)には、現場DXに関する講義をパナソニックグループのDXを進める一力 知一 氏から行っていただきました。

真剣に取組む座学の様子
いよいよ現場実習!
今年の現場実習は、各グループが自社の現場で改善を実施するスタイル。それぞれの現場にインストラクターがつきます。受講生のみなさんは、座学で学んだ内容を元に、自社の現場を新たな視点でチェックし、改善計画を立てていきます。実習の様子もこれからレポートしていきたいと思います。
当プロジェクト(地プロ)は、和歌山県が厚生労働省の採択を受けて、県内企業がDX推進により企業の経営力を強化することで、安定的かつ良質な雇用の創出を図る取組です。