REPORT レポート

令和6年度テクノサロンにて企業視察を行いました!

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今回の企業視察の目的

令和6年10月25日(金)、公益財団法人わかやま産業振興財団(以下、財団)「テクノサロン」にて企業視察を行いました。視察先はオープンファクトリーイベントを開催中の大阪府八尾市です。

今回のテクノサロンは、ものづくり企業のオープンファクトリーの取組を視察し、

①ものづくり企業のブランディングについて学ぶ
②工場のまちづくりに対する取組について知る

という目的で企業視察を実施しました。

 

テクノサロンとは

テクノサロンとは、財団の賛助会員様の中から、特に地域産業技術の向上を図る趣旨にご賛同いただいている会員様からなる組織です。
会員相互の情報交換、人的、技術的な交流を行うとともに、見識を高めるため、①講演会の開催②会員相互の情報交換③財団事業等の紹介④先進企業等の視察などを行っています。
賛助会員、テクノサロン会員は随時募集しておりますので、ご興味ある企業様はぜひお問合せください。会員特典等をお伝えします。

●賛助会員について
●テクノサロン会員について

 

1社目:株式会社 友安製作所 様

友安製作所は、インテリア関連商品の製造・販売を行っている会社です。創業時はネジの製造会社でしたが、現在では「全世界の人々の人生を彩り豊かにする」という企業理念のもと、EC事業、カフェ事業、まちづくり事業など幅広く展開されています。

今回の視察では、オープンファクトリーに対する思いや、多角化戦略に対する考え方を紹介いただきました。お客様のニーズに真剣に向き合い、どのように応えていくかを考え、ひたむきに様々な事業に取組んだ結果、まちを「面白くする」企業へと成長していったようです。若手社員の皆さんが生き生きと自分の会社を誇らしく話している姿が印象的でした。

ワークショップでは、木の端材を活用したパズル形式のコースター作成を体験させていただきました。参加者の皆さんは様々な組み合わせを試しながら、コースター作りを楽しんでいました。

株式会社 友安製作所HP

友安製作所のコンセプト

友安製作所のコンセプト

工場内見学

工場内見学

ワークショップ体験

ワークショップ体験

ファクトリズムの事務局にて

昼食をはさんで午後からは、八尾市を中心に開催されているオープンファクトリーイベント「FactorISM(ファクトリズム)~アトツギたちの文化祭~」の運営事務局がある「みせるばやお」を訪問し、事務局の野村さんからお話を伺いました。

「FactorISM」は、「こうばはまちのエンターテイメント」を合言葉に、参加企業と来場者、地域一体型でつくるオープンファクトリープロジェクトで、ものづくりの現場を一般開放し、ものづくりを体験、体感してもらう文化祭のようなイベントを開催しています。

まち、工場を思う有志から始まったこのイベントは今年で5回目を迎え、今では八尾市を中心に、北摂地域、南大阪地域とエリアを拡大し13エリア91社が参加する一大イベントとなっています。

ファクトリズムHP

 

オープンファクトリーとは

ものづくり企業が生産現場を外部に公開したり、来場者にものづくりを体験してもらう取組であり、従来から工場見学やツアーといった形態で実施されてきましたが、 近年では、ものづくりに関わる中小企業や工芸品産地など、一定の産業集積がみられる地域を中心に、企業単独ではなく、地域内の企業等が面として集まり、地域を一体的に見せていく「地域一体型オープンファクトリー」という取り組みへと進展しています。
地域一体型オープンファクトリーは、開催する地域社会(住民)にとっては、自らのまちの魅力や奥行きを再認識する契機となり、企業にとっては、地域社会と新しい接点を持つことで、 地域の企業としての意識(ローカル・カンパニー・プライド)の芽生えやイノベーティブな着想を得る機会につながっています。また、継続的に実施されている地域一体型オープンファクトリーが持つ集客力や求心力は非常に強力であり、 地域内外から多くの集客を獲得しています。

引用元:近畿経済産業局HP

ファクトリズム事務局 野村氏からの説明

ファクトリズム事務局 野村氏からの説明

端材を使ったアート作品

端材を使ったアート作品

2社目:錦城護謨 株式会社 様

錦城護謨はゴム製品メーカーで、工業用ゴム製品では産業用パッキンや防振ゴム、シール材などの分野で高い技術力を誇り、医療機器製造業登録もされています。BtoBの製品だけでなく、シリコーングラスの開発などBtoC向けの商品開発にも注力されています。今回の訪問では、工場見学やワークショップを体験させていただいた後、太田社長からお話を伺いました。

工場見学では、従業員から積極的に提案される改善活動の取組、整理された製造現場を見せていただきました。

ワークショップでは、同社の商品であるシリコーングラスの染色体験をさせていただきました。本当にゴムとは思えない透明度のきれいなグラスで、参加者は「自分で染色したグラスを使うのが楽しみ」と仰っていました。

最後に、太田社長から、「BtoCへのチャレンジ」ということで、なぜBtoC商品にチャレンジしたか、そこに至るまでの苦労話や笑い話をお話しいただきました。このチャレンジをきっかけに、これまで関わったことのないような業種の方との出会いや、有名ファッションブランドとのコラボレーションがあったようです。そして従業員の方々が、ものづくりに対する誇りを持ち、自社への愛着を高めることに繋がっているようです。

太田社長からのお話

太田社長からのお話

シリコーングラスの染色体験

シリコーングラスの染色体験

錦城護謨のシリコーングラス

錦城護謨のシリコーングラス

錦城護謨株式会社 HP

参加者アンケート

今回参加いただいた皆さまのアンケートを一部紹介させていただきます。

【友安製作所様について】

・社員の活き活きとした姿、社長や案内社員のキャラクターが印象に残った。

・インテリア関連のデザイン、販売をやってるだけあってオシャレなオフィスになっていた事が凄く新鮮でした。

・自社でデザイン、製造、販売、広報などを完結させているところ。それにより価格や工期でメリットがあるだけでなく、「ものづくり」の楽しさを社員が感じやすいのかと思います。

 

【錦城護謨様について】

・工場内の綺麗さも印象的ですが、やはり社長と社員の距離感の近さが印象に残りました。

・社員のモチベーションを上げる取組(インナーブランディング)の考え方に感銘を受けました。弊社もBto Bで表には出ないメーカーなので社員のモチベーションを上げるいい参考になったと思います。

・ゴムのグラスに染色するというレアな体験。BtoBの会社が透明のゴムのグラスを作るに至った経緯を伺い、より染色体験が記憶に残ることになった。

今後について

テクノサロンでは、今後も講演会、交流会や企業視察を企画していきます。

次回は令和6年12月19日に「人手不足時代における、ものづくり企業の生存戦略」というテーマで早稲田大学大学院教授の藤本隆宏氏にお話しいただきます。

また、令和7年1月31日には「新事業創出について(仮)」というテーマで講演会を開催予定です。

当会にご関心がありましたら、ぜひお問い合わせください。

 

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