自己紹介
和歌山県那智勝浦町生まれ、25歳の奥川季花です。高校時代に地元で紀伊半島大水害により被災したことがきっかけで、災害リスクの低い山づくりをしたいと思うようになりました。現在は災害リスクの低い山づくりを目指し設立した(株)ソマノベースの代表をしながら、造林業を営む(株)中川の社員として田辺市で働いています。大学時代からソーシャルビジネスに関わる活動をしていたこともあり、社会課題を解決していくビジネスにとても関心があります。林業を通して防災をしていくことはもちろんですが、大好きな地元和歌山県に関わる人も増えるような事業ができればと思っています。
補助金に応募するきっかけ・応募してよかったこと
昨年まで東京にてソマノベースを個人事業として運営したのですが、より現場に近い場所で事業をしたいと、祖父母の家もある田辺市にIターンし、会社を設立することにしました。その時に田辺市の移住関係の制度を調べていて、この補助金のことを知りました。
「地域課題解決」「起業」「移住」と、私がこれからやりたいことと、この補助金の目的が合致していたこともあり、応募させていただくことにしました。
事務局の皆さんがサポートしてくださり、アドバイスがいただける点が応募してよかったと思えるところです!
近況紹介(新しい取り組み、良かったこと、困ったことなど)
この補助金では山主さんや林業事業体さん、山林を活用したい企業さん等をつなげていく事業を進めていますが、ソマノべース全体としては大きく3つの事業を行っています。
1つ目は山林活用事業。補助金でも進めている事業ですが、未活用の山林を活用していく事業です。2つ目は木育事業。現在は同志社大学の学生さん等が所属する団体とともに森林保全活動への参加を若者に促すプロジェクトに取り組んでいます。また田辺市の小学生に向けた木育も進めているところです。3つ目は木材製品の企画や販売です。「MODRINAE(もどりなえ)」という林業用のコンテナ苗(うばめがし)を自宅でどんぐりから育てられる苗鉢を販売しています。
今後の事業の展望
私は土砂災害リスクの低い山林を作っていきたいと思い、この会社を立ち上げました。そのため今後はさらに現場(山)に関わっていきたいと思っています。災害リスクの低い山とはどのような山なのか、どの樹種、植え方がいいのか等明らかにしていきたいと思っています。また、林業の関係人口を増やしていく取組も進めていきたいと思っています。そうすることで災害リスクの低い山を増やしたいと思います。