今回のテクノサロン
第189回テクノサロンを令和7年9月25日(木)に開催しました。今回は、「動き出したGX~これからの企業活動に求められること~」と題し、株式会社日立製作所 GX事業本部 本部長 竹島昌弘氏をお招きしました。
また、今回から講師による講演だけではなく、会員企業による発表の場を設けることを実施し、太洋テクノレックス株式会社 研究開発部 部長 髙垣宏氏と、小西化学工業株式会社 技術部部長 兼 エンジニアリング部長 津田吾一 氏から発表いただきました。
テクノサロンとは
テクノサロンとは、財団の賛助会員様の中から、特に地域産業技術の向上を図る趣旨にご賛同いただいた会員様からなる組織です。会員様相互の情報交換、人的、技術的な交流を行うとともに見識を高めるため、以下を実施しています。
①講演会の開催
②会員相互の情報交換
③財団事業等の紹介
④先進企業等の視察など
賛助会員、テクノサロン会員は随時募集しておりますので、ご興味ある企業様は、お問合せください。会員特典等をお伝えさせていただきます。
カーボンニュートラルの考え方

株式会社日立製作所 竹島氏による講演
株式会社日立製作所の竹島氏には、カーボンニュートラルに関する欧州を中心とした規制などマクロな話と同社工場における試行錯誤の取組や、そこで得たノウハウの横展開(オペレーション)などについてお話しいただきました。システム化と言いながら、Excelデータの統合のための細かいやり取り、BOM(部品構成表:Bill Of Materials)を切り口としたカーボン排出量の算定など、システム化は地道な取組の積み重ねが必要であるということが、同氏の話から伺うことができました。また、「どこのデータが必要かを考え続けること」がGXだけでなく、企業変革(○○X)には必要だと改めて感じました。
会員企業からの発表
太洋テクノレックス株式会社の髙垣氏と小西化学工業株式会社の津田氏から発表いただきました。
髙垣氏からは、同社のFPC(フレキシブルプリント基板)の特徴や、現在の取組みについてお話しいただきました。津田氏からは、同社の研究開発中事業(補助金事業)についてやGXの取組に関するお話をしていただきました。
とても分かりやすい内容で、改めて会社でご苦労されていること、チャレンジされていることに触れ、参加された皆様はお互いに刺激を受けた貴重な時間となりました。

太洋テクノレックス株式会社 高垣氏 発表
参加者アンケート
皆様のアンケート内容を一部ご紹介させていただきます。
・「会員企業様からの発表があったのは非常に良かった。」
・「GXは興味ある話だが、何から始めればいいか実情の話なので興味深く聞けた。」
・「他社動向を知る良い機会でした。」
・「今後も色々聞きたいです。」
当財団では、皆様の協力を得ながら講演会および会員同士の発表会を開催していきたいと考えています。
引き続きどうぞよろしくお願いします。
今後について
テクノサロンでは、今後も以下の講演会、交流会や企業視察を開催企画しています。
テクノサロン会員にご関心がありましたら、ぜひお問い合わせください。
第190回
日時 令和7年10月24日(金)
題目 「半導体業界の展望と研究者のこれから」
講師 大阪公立大学 教授 堀邉 英夫 氏
第191回 企業視察
日時 令和7年11月7日(金)
訪問先 株式会社ダイセル 姫路製造所
お問合せ先:(公財)わかやま産業振興財団 テクノ振興部テクノ振興班 073-432-5122
公益財団法人わかやま産業振興財団、テクノ振興部テクノ振興班です。 中小企業等の研究開発に対する支援、生産性向上等に資する研修、産学官連携など、テクノロジーに関する多角的な支援事業を実施しています。