COLUMN コラム

vol.04 産学連携のメニューをご紹介します

こんにちは和歌山大学産学連携イノベーションセンターです。

このコラムでは学内にある組織の一つの産学連携イノベーションセンターが、本学が取り組んでいる産学連携を中心にその活動を紹介しています。

このコラムを読んで、ひょっとしたら自分も産学連携に取り組んでみたいと思われた方もいらっしゃるのではないでしょうか。今回は和歌山大学の産学連携のメニュー(制度)を簡単にご紹介します。

アップデートイメージ

「知る」のアップデート

産学連携で企業の課題を解決し、新ビジネスを創出する

おススメイメージ

こんな人にオススメ!

技術・商品開発に、外部の力を借りたい方、自社技術を持て余している方

方針は一緒に考えます

連携したい研究者が決まっていてもいなくても、解決したい課題がはっきりしていてもいなくても、まずは産学連携イノベーションセンターに連絡ください。
2名在籍している産学官連携コーディネーターが詳しく丁寧にお話をお伺いして、産学連携のメニュー(制度)から最も適切と思われるコースをご提案します。連携する本学研究者が決まっていなくても、専門分野や利用したい技術から選定することが可能です。

研究者と面談してメニューを決めます

お伺いした情報を基に、産学官連携コーディネーターが本学研究者と連絡を取り、連携の可能性を相談します。専門が合わないなどでの理由で断られることもありますが、そのような時には他の研究者にも相談するなど、できる限りの対応をさせていただきます。

研究者から連携の承諾が得られたら、日程を調整して面談をしていただきます。その際は産学官連携コーディネーターも同席します。産学連携のメニュー、取り組む内容、研究費用、研究期間を検討します。何度かのメールのやりとりや面談を経て、条件の最終合意が得られたらいよいよ契約となります。

最も手軽な“学術指導”

産学連携のメニューの中で最も手軽に取り組むことのできるのが学術指導です。研究者がその専門的知識に基づき、助言、講習、簡便な調査等を行うことで、それぞれの業務活動を支援します。

企業と研究者の関係性の構築や、課題の洗い出しなど、この後説明する受託研究や共同研究に向けて、本学との連携の第一歩としてご利用いただけます。学術指導に必要な準備時間に応じて指導料と手続きで必要な事務手数料をいただきます。

学術指導のイメージ

学術指導のイメージ

問題解決を請け負う“受託研究”

問題の解決に比較的手間がかかったり、難易度が高かったりが予想される場合、大きく分けて2つの取組の制度があります。

そのうち企業側に研究者がおらず、課題を大学の研究者が一手に引き受けるものを受託研究といいます。企業からの課題を基に、研究経費を受けて本学の研究者が研究を行います。

研究経費は、以前はこの研究内容ならこのくらいとざっくりと見積もっていましたが、いまは直接経費と間接経費にわけて、ある程度正確に見積もることが求められています。直接経費とは研究者が研究を実施するために必要となる資材の購入費と研究者が研究に取り組む人件費が積算されます。もう一方の間接経費は事務手数料となります。

期間終了後には報告書等の形で得られた成果が報告されます。
研究ではないですが、受託研究と同様に、研究者が何らかの課題を請け負って取り組む受託事業というのもあります。

受託研究のイメージ

受託研究のイメージ

互いの研究者が連携して課題に取り組む“共同研究”

問題を解決するもう一つの取り組みの制度が共同研究です。課題解決のため企業からの研究経費を受けて、企業の研究者が本学の研究者と対等の立場で課題に取り組みます。

本学の研究者だけで委託されて取り組むのではなく、企業と大学が共同で課題解決に取り組む点が受託研究との違いです。大学と企業の研究者がそれぞれの施設で研究を行います。ただ、研究経費の考え方は受託研究の場合と同じです。

企業からの提案から共同研究になる場合だけでなく、大学の研究者が自身の研究シーズを企業に売り込み、共同研究になる場合もあります。

企業からの提案から共同研究になる場合だけでなく、大学の研究者が自身の研究シーズを企業に売り込み、共同研究になる場合もあります。

共同研究のイメージ

共同研究のイメージ

より深く課題解決に共同で取り組む“共同研究講座”

より強固な関係性を構築し、共同で研究するのが共同研究講座です。企業が、大学内の組織として研究講座(研究グループ)を設置して、共通した課題について一定期間継続的に研究を行います。

講座の名称として○○共同研究講座と企業名を付けることが可能です。また企業の研究者を在籍出向の形で大学の特任教員として受け入れることができ、この特任教員は本学研究者と同様に大学が保有する資料や設備機器を活用することができます。

共同研究講座

共同研究講座

適切なメニューで企業の課題を解決

連携の規模感は小さい順に、学術指導 < 受託研究 < 共同研究 < 共同研究講座 となり、必要となる費用は少ない順に、学術指導 < 受託研究 < 共同研究 < 共同研究講座 となります。

以下のようなことをお考えの方は和歌山大学産学連携イノベーションセンターまでご連絡ください。

  • 新商品の開発をすすめたい
  • 自社製品に新しい技術を取り入れたい
  • 製造工程の効率化・自由化を進めたい
  • 技術的問題を解決したい
  • 地域おこしに取り組みたい
  • 製造した材料・機器を評価したい
  • 補助金等に一緒に申請したい
  • 本学の教員を招いて、社内で勉強会を開催したい
  • とりあえず有識者に話を聞きたい、教えてもらいたい

などなど、皆様からのご連絡をお待ちしています。

次回は、本学の有する研究機器の共同利用についてお話しします。

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