知的財産権とは?
知的財産権とは人間の幅広い知的創造活動の成果について、その創作者に一定期間の権利保護を与えるようにした制度です。
知的財産権のうち産業活動に密接な特許権、実用新案権、意匠権および商標権の4つを「産業財産権」といいます。ここでは、企業にとって非常に重要な産業財産権をピックアップして解説します。

産業財産権
産業財産権が活用されている=産業活動が活発である
産業財産権がどの程度活用されているかは国や地域の産業活動のバロメーターになります。早速、各国の特許出願件数をみてみましょう。

各国の特許出願件数
各国の特許出願件数では2022年におよそ350万件の特許出願がありますが、中国が圧倒的に多くなっています。またインドが2ケタの伸び率です。
また商標は2022年に全世界で推定1,180万件の出願が行われ、アジアが68%を占めています。
これらの数字は世界の産業界の状況を良く反映しています。
日本の産業財産権の出願状況
次に日本の2023年の産業財産権の出願状況を見てみましょう。

日本の2023年の産業財産権
全出願件数のうち特許権と商標権の合計が90%以上を占めています。特許権は発明の権利保護、商標権はおなじみのロゴやマーク、商品名等の権利保護に活用されているものですね。
さて、あなたの会社は、この特許権や商標権を守る取組を十分に行えていますか?
もしも、「うちは規模が小さいから関係ない」と思っている方や、「何十年も前から看板をかかげてやっているから、あとから他社にまねされたってどうってことはない」と思っている場合は、注意が必要です。
次回は企業にとって超重要!なこの特許権と商標権について解説いたします。ぜひご覧ください。
和歌山県知財総合支援窓口のご紹介
我々コーディネーターは知的財産の案件に対しては和歌山県知財総合支援窓口と連携して業務を行なっています。
支援窓口は中小企業等の特許・商標等の知的財産に関する悩みや課題などの相談に応じるため、窓口担当者が、申請のサポートなどを含む様々な支援を行っています。
相談は無料ですので、支援窓口にもお気軽にご相談ください。
興味が湧いたら、財団のテクノ振興部まで
産学官連携や知財活用のことに少しでも興味をお持ちでしたら、まずはお気軽にご相談ください。
公益財団法人わかやま産業振興財団 テクノ振興部テクノ振興班
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(公財)わかやま産業振興財団テクノ振興部の科学技術コーディネーターの三井と、新事業支援コーディネーターの細川です。「大学や公設試のシーズ」と「企業のニーズ」、企業間の連携(マッチング)のお手伝いをしています。その他のことでもお気軽にご相談ください。