COLUMN コラム

vol.09 「公的支援」ってなんだ?

国、地方公共団体又はその他の公的機関は、事業を営む方に向けた支援制度を大なり小なり実施しています。大きく分けると、「融資」「補助金」「相談」「セミナー」といった内容があるのですが、具体的にどんな支援があるかという情報を知っておくことは、大事ですよね。

アップデートイメージ

「知る」のアップデート

起業を志す人が知っておきたいコト

おススメイメージ

こんな人にオススメ!

起業したい方、起業に興味がある方

中小企業庁の「中小企業施策利用ガイドブック」

情報源として、まずご紹介したいのが、中小企業庁が年に一度公開している「中小企業施策利用ガイドブック」です。

また、中小企業(起業者も含みます)向けの施策を次のようなカテゴリーに分けて紹介していますので、使えそうなものを探してみましょう。

なお、起業間もない方に該当しそうな施策を、独断ではありますが、選んで太字にしてみました。施策の内容がよくわからない場合、中小企業庁へ問い合わせることも可能ですし、公益財団法人わかやま産業振興財団(以下、財団)までお気軽にお尋ねいただけると嬉しいです。

1 経営サポート

この手引書の中で、最もボリューミーなセクションです。具体的な内容としては、「技術力強化」「創業・ベンチャー支援」「経営革新支援」「新たな事業活動支援」「知的財産支援」「再生支援」「雇用人材支援」「 海外展開支援」「取引・官公需支援」「経営安定支援」「小規模企業支援」…とあります。項目そのものが難しく感じるかもしれませんが、諦めずに相談先を探してみましょう(具体的には後述します)。

2 金融サポート

融資制度」、創業関連の「保証制度」などが紹介されています 。

3 財務サポート

「会計」についての情報は少なめですが、「税制」や「事業承継」に関する施策の数が多いようです。

4 商業・地域サポート

「融資制度」が多く紹介されていますが、「アドバイザー派遣」や「セミナー開催」、「補助金」等の支援も載っています。

5 分野別サポート

「ソーシャルビジネス」「建設業」「農林水産業」「食品・生活衛生業等」向けの施策が紹介されています

6 相談・情報提供

脱炭素、IT等の相談窓口や、よろず支援拠点の紹介などが紹介されています

なお、支援メニューの利用状況を調べた統計がありました(小規模企業白書2020年版)。やはり一番人気は「補助金・助成金」、続いて「税制優遇」「融資・利子優遇・信用保証」が堂々のトップ3(小規模事業者の場合)でした。

2020年小規模企業白書 (株)野村総合研究所「中小企業の経営課題と公的支援ニーズに関するアンケート」より抜粋

2020年小規模企業白書 (株)野村総合研究所「中小企業の経営課題と公的支援ニーズに関するアンケート」より抜粋

和歌山県庁の「わかやま企業応援ナビ」

次に紹介したいのが、和歌山県庁が運営する和歌山県の産業施策を紹介するWebサイト「わかやま企業応援ナビ」です。

先ほどの「中小企業施策利用ガイドブック」は経済産業省に関連する施策が多かったのに対し、「わかやま企業応援ナビ」は、省庁や担当課を越え、商業、農業、雇用、観光…等、縦断的に情報を集めたサイトになっています。

地域密着型の支援機関

そして、地域密着型の私たち財団和歌山県よろず支援拠点商工会議所商工会金融機関等があります。市町村には、その市町村独自の支援制度を用意している可能性もありますので、積極的に情報を取りに行き、フルに活用しましょう。

財団へ相談してみませんか?

その他にも、中小機構(中小企業基盤整備機構)が運営している「JNet21」、民間では「創業手帳」等も、さまざまな情報を提供しています。

これらのツールは、有益な情報が集約されていて大変便利なものですが、中には説明文が短くて、もしかしたら理解するのが難しいと感じる方もおられるかもしれません。

難しいと感じたときは、財団までお気軽にご相談ください。サポートさせていただきます。活用できるものは活用して、ビジネスを成功させましょう!

この記事をシェアする

  • Xでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • LINEでシェアする

カテゴリ

注目ワード