COLUMN コラム

vol.03 産学官連携における和歌山県の「学」とは?

企業間の連携や、産学連携、産学官連携などを進めようとすると、言葉であらわすほど実際には簡単ではないかもしれません。しかし1社ではなかなかできないことを、連携することによって、想像以上に技術や商品価値がアップすることがあります。

重要なことは、やはり関係する全ての皆さんにとってWin-Winになれるような連携です。このコラムでは、企業間連携、産学連携、産学官連携のメリットをご紹介します。

アップデートイメージ

「知る」のアップデート

企業間連携、産学連携、産学官連携で Win-Win になる

おススメイメージ

こんな人にオススメ!

技術・商品開発に、外部の力を借りたい方、自社技術を持て余している方

和歌山県は大学・学生数が少ない?

今回は、産学官連携でいう和歌山県の「学」に注目したいと思います。
2022年文科省学校基本調査によりますと、「近畿の中で和歌山県は大学数、大学学生数が最も少ない県」となっています。

近畿の大学と学生数

近畿の大学と学生数(参考:2022年文科省学校基本調査)

近年、和歌山市に大学、学部等がぞくぞくと新設!

ところが最近、和歌山県の「学」が大きく変わってきているのです!
下に示しますように、和歌山市に薬学、看護、介護を中心に新設大学や新設学部等ができ、学生数も増えてきました。

入学定員は、各大学案内のパンフレットから記載情報を引用。定員計は「定員×就学年数」で計算しています。※リハビリテーション学科および2022年4月開設の看護学科合計

各大学リンク

県内の学生数が増加。地元大学進学率も向上

学生だけでも2千人弱、これに大学院生、教職員が加わると大学関係者は3千人以上になります。最近、和歌山市に若い人が増えたと感じられませんか?

このような効果もあって、以前は地元大学進学率が全国都道府県で最下位だったのですが、2022年には42位まで上昇し、最下位を脱出しました! 近畿でも最下位を脱出しました!まだ決して高いとは言えませんが、地元進学率がアップしたのは、よかったですね!

2002年と比較した2022年の上昇率は、11.5%で全国3位となっています(参考:2024年新データで読む地域再生、日本経済新聞出版)。

和歌山の「学」と企業様との連携に注力しています

和歌山の「学」が増えたので、我々コーディネーターも和歌山の「学」と企業様との連携に注力しています。なお、最近の産学連携コーディネートの例では、下記があります。

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  • 医大薬学部生薬天然物化学研究室と某企業様:特殊製法の桑の葉茶の機能性に関し共同研究。日本農芸化学創立100周年記念事業で採択
  • 宝塚医療大リハビリテーション学科と某企業様:フレイル(虚弱)関係の共同研究
  • 医大薬学部薬剤学研究室と某企業様:皮膚関係の共同研究

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産学連携、医工連携の事例も増えてきています!

産学官連携、産学連携、企業間連携などが、もっともっと増えて、和歌山発の技術が強いものになって、全国に、そしてグローバルに拡がっていくように目指していきましょう!

次回は産学官連携の具体的な事例をご紹介します。

興味が湧いたら、財団のテクノ振興部まで

産学官連携のことに少しでも興味をお持ちでしたら、まずはお気軽にご相談ください。

公益財団法人わかやま産業振興財団 テクノ振興部テクノ振興班
和歌山市本町二丁目1番地 フォルテワジマ6階 
TEL 073-432-5122

公式サイトのご案内はこちら

 

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