さまざまなビジネスプランコンテストがある
「ビジネスプランコンテスト」は市町村でも、県でも、地域や全国でも開催されています。高校生・後継者・女性といった対象を絞ったもの、環境・宇宙といったテーマを絞ったもの等、さまざまな内容のものがあります。
LED(Ladies’ Entrepreneur Discussion)関西
例えば、「LED(Ladies’ Entrepreneur Discussion)関西」という女性起業のビジネスプラン発表会です。LED関西の公式サイトには『LED関西は、女性が社会で実現したい想いをビジネスプランというカタチで表現するためのイベントです』とあります。
LED関西は、女性起業家に対して100を超える民間企業や支援団体などのサポーター・パートナーとともに継続的なサポートを行っています。
女性起業家の方はライフステージの変化に関わらず成長し続けられるコミュニティ参加のきっかけとして、同団体のビジネスプラン発表会に参加してみるのも一考だと思います。
高校生ビジネスプラン・グランプリ
次に、日本政策金融公庫の「高校生ビジネスプラン・グランプリ」などがあります。
『活力ある日本を創り、地域を活性化するためには、次世代を担う若者の力が必要です。日本政策金融公庫は、将来を担う若者の創業マインド向上を目的に、全国の高校生および高専生(1~3年生)を対象としたビジネスプラン・グランプリを開催しています。』(公式サイトより引用)
学生の方はまだ社会経験がない方がほとんどだと思いますが、固定観念にしばられない視点や発想が、画期的なビジネスの創造につながります。社会を学ぶきっかけとしても絶好の機会なので、興味をお持ちの方はぜひ挑戦してみてくださいね。
「元気わかやま」ビジネスプランコンテスト
そして、もし和歌山県にお住まいの方でしたら、まずは身近なものからチャレンジしてみるのはいかかでしょうか。
公益財団法人わかやま産業振興財団でも事務局(創業支援セミナーinわかやま実行委員会)となり、毎年「ビジネスプランコンテスト」を開催しており、今回で10回目を数えるようになりました。
『自分の能力や可能性を発揮することができる『創業』。事業を成功させるためには、創業の準備段階でしっかりとした事業計画を立てることが重要なポイントになってきます。ご自身の夢の実現を目指して、この機会に是非『ビジネスプランコンテスト』にご参加ください!』(公式サイトより引用)
財団では創業、起業を志す方の相談対応、補助事業の実施など、さまざまな伴走支援を行っています。
ビジネスプランコンテストもそのひとつなのですが、こちらは比較的小規模、地域密着型、アットホームな雰囲気の中での開催なので、チャレンジしやすい(?)かもしれません。
なお、これまでのコンテストの開催の様子は随時YouTubeにアップしています。
下記は、第7回ビジネスプランコンテスト最優秀賞受賞者の田脇翔太さん・松村愛生さん(和歌山市)『「木の国」から生まれた環境価値の販売』のプレゼンテーションの様子です。
質疑応答などの受け答えも含め、コンテスト当日の雰囲気をよく感じていただけるかと思います。
ビジネスプランコンテストに挑戦するメリット
では、ビジネスプランコンテストに挑戦するメリットについて、考えてみましょう。
賞金・商品等
まず、実利的には、賞金・賞品等がもらえる場合が多いです。
それ以外にも、壁打ちや継続的な相談・支援が付いてくる場青もあります。
メディア露出による認知拡大
次に、ニュース・広報等で取り上げられ認知が高まる可能性があります。主催・後援する団体や審査員らとの関係性が深まります。自身のプロフィール等に入賞実績を記載する項目が増え、箔が付く可能性もあります。
起業家としてのスキル向上
そして何よりも、事業計画書を策定したり、プレゼンテーションの練習をしたりすることで、起業家としてのスキルが高まり、自信がつきます。
成功するまで続けたならば失敗というものはない。成功あるのみである -松下幸之助
「でも、入賞しなかったら残念だし、時間が無駄になる」と思われるかもしれませんが、無駄なことは1つもありません。必ず、次回の挑戦への糧になります(もちろん、反省と改善は必要ですが…)。
「セミファイナルで4回落ちたけど、絶対にファイナリストになりたい」と挑戦を続け、最後には「最優秀賞」を取ったという方もいらっしゃいます。
「成功するまで続けたならば失敗というものはない。成功あるのみである」というのは和歌山出身でパナソニックの創設者の松下幸之助氏の言葉です(私も大学生の時に出会い、その後「座右の銘」になっています。プロフィールでも紹介しています)。
ビジネスプランコンテストの流れ
最後に、一般的なビジネスプランコンテストの流れをご紹介します。
締め切りまでに応募する
まずは、締め切りまでに応募することです。通常、エントリーシートなるものがあり、応募する事業をいろんな側面から説明する内容になっています。
書面審査
次に、書面審査があり、通過した方は次のステージへ。
ブラッシュアップしたビジネスプランの提出(書面審査通過後)
再度、ブラッシュアップしたビジネスプランの提出が必要となる場合があります。
プレゼンテーション審査
通常、プレゼンテーション審査などがあります。
ファイナル・プレゼンテーション(発表会)
そして、最後にファイナル・プレゼンテーション/発表会となります。観客は数十人程度から、大きいものでは数百人になる場合もあります。
さて、ここまで理解したら、「わからないからビジネスプランコンテストに挑戦しない」という理由は消えましたね?
手始めに、翌年の弊財団のビジネスプランコンテストから挑戦してみませんか?
中小企業診断士。大卒後、東京・ロンドンで編集者として活動後、メガバンクにて為替取引に従事。帰国後に㈱きのくに未来ビジネスセンターを承継し、県内初の創業スクール(中企庁事業)を受託する等、創業や中小企業経営の支援継続中。