COLUMN コラム

vol.02 ゼロイチ起業はすごいのか?

起業の界隈では、「ゼロイチ」という言葉がよく聞かれます。ゼロイチとは、ゼロをイチにする(0→1)、つまり、まだ世の中に存在しない(ゼロの状態)製品やサービス、価値を作り出す(イチにする)ことを意味します。

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「ゼロイチ」・「ユニコーン」企業は国内でも極少数

例えば、今までなかったツイートするという価値を提供するSNSサービスを生み出した…(のは「エックス」(旧「ツイッター」)ですね)というのもゼロイチです。
そういうアイデアを着想して、ビジネスとして世に製品・サービスを提供するのは素晴らしいですし、注目もされ、かっこいいことですよね。
「ユニコーン」(評価額が10億ドル以上の未上場のスタートアップ企業)と言われるような起業を目指しているケースにも当てはまると思われます。
ただ、統計上で考えると、そのような起業が生まれる可能性は残念ながら高くなく、日本国内でも極少数に限られます。
わかやま地域課題解決型起業支援事業でも、これまで160人以上の起業を支援してきましたが、ユニコーンを目指せる可能性がある事業は、指折り数えるほどもないかもしれません。

身近な「ゼブラ」や「ラクダ」と呼ばれる起業も悪くない

それよりも、頻繁に起こっている起業は、

  • 村で唯一のケーキ屋さんをオープンした
  • 廃村の危機にあった村に移住し陶芸活動やカフェ営業を通して地域の魅力を発信
  • 発達障害を持つお子さんの服の悩みを解決するアパレル企画・製造

等、目の前の人(自分たちの周りの人)の困りごとを解決する製品・サービスを提供する起業なのではないでしょうか?

こちらは「ゼブラ」(事業を通じて、社会に良いインパクトを与える企業)と呼ばれたり、「ラクダ」(悪条件に耐えて生き残り、成長する企業)と呼ばれたりするものがあります。最近では「ローカル・ゼブラ」というキーワードも生まれ、逆に注目もされ始めています。

「ゼロイチ」を目指すのももちろん素晴らしいことなのですが、そうはならなくても、地域の課題をコツコツと解決していくような起業も十分、有意義で、喜ばれ、かつ、ステキだと思いますよ。

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