研究会とは

研究会の様子
そもそも研究会とは、一つの専門分野で本学の教員と企業の方々が年に数回会合を開催して交流を深めるとともに、教員の研究シーズの紹介や問題提起を聞いて意見交換をすることで様々な情報共有をする会です。交流のなかで新たな共同研究などが生まれるのではないかという期待をもって開催しています。
令和6年度は2つの研究会と1つのコンソーシアムを実施しました。令和7年度については現在検討中です。
化学・材料系交流会

化学・材料系交流会
和歌山化学工業協会の協力を得て、2021年より、そこに参加する企業と、本学システム工学部化学メジャー(主専攻の授業科目群のことをメジャーといいます)と材料工学メジャー(旧精密物質学科)の教員が交流する場として始まりました。
以前から企業が就職活動をする学生向けの企業説明会を開催したり、大学が企業向けに卒業研究発表会をオープンに開催したりして交流を図ってきましたが、年に2回程度、教員の研究シーズを紹介したり、企業の取り組みを紹介したり、意見交換を行ったりしてさらに交流を深めてきました。
その結果が実を結び、参加した企業と教員の間でいくつかの共同研究が生まれています。

化学・材料系交流会での本学所有の研究機器の紹介
和歌山ロボットテクノロジー研究会

和歌山ロボットテクノロジー研究会での企業のデモ
本学にはロボット関連の研究に取り組む教員が数多く在籍しています。そこでこれらの教員と、主に和歌山地域のロボットに興味がある企業が集まり、県内企業への自動化導入率を高めるとともに、新たなロボットSIer(システムインテグレーター)の醸成と新たな課題の発掘を目指して、の専門技術研究会事業の支援との協力を得て2022年より開催しています。
教員や企業の先行事例に関する情報を共有する講演会や、県内外の先進的取り組みを行っているロボット関連企業の見学会を行ったりしています。

和歌山ロボットテクノロジー研究会での企業見学会
糖質応用研究コンソーシアム

糖質応用研究コンソーシアム
vol.3のコラムでもご紹介しましたが、教育学部の山口真範教授の糖鎖合成に関する研究成果の共有・社会実装検討を目的に2018年に立ち上げました。糖質関連研究に関心のある企業、研究機関、大学の研究者の方々にご参加いただき、この取り組みから共同研究や糖鎖関連商品化が行われています。コンソーシアム参加企業には、糖鎖関連研究の情報提供や、知的財産権の優先使用などがあります。
研究機器毎に利用料金の時間単価が決まっていて、利用する時間によって利用料金が積算されます。また機器によっては消耗品料などがかかる場合もあります。まずは利用申請書に必要事項を記入して、窓口まで提出してください。あとは窓口の担当者が機器の管理者などと連絡をとり、利用希望日を調整します。利用日当日は管理者から機器の使用に関する指導を受けてご利用いただきます。
他の分野も検討中
以上、本学が令和6年度に実施した3つの研究会・コンソーシアムをご紹介しました。これらの令和7年度の実施は現在検討中ですので、決まりましたらお知らせします。
“2匹目のどじょう”というわけではないですが、これら以外でも本学教員との交流の場として研究会を立ち上げたいと考えています。多くの研究会を実施するのはなかなか難しいですが、地域の企業からの声があれば、ぜひ他の専門分野でも検討したいと思います。
和歌山県内唯一の国立大学法人和歌山大学の中に設置された、主に学内研究者の研究情報の発信と外部資金獲得を業務とする組織です。最新のお知らせなどは産学連携イノベーションセンターのWebページをご覧ください。https://www.wakayama-u.ac.jp/cijr/