CASE STUDY 事例紹介

卸だからこそ集積できる情報とノウハウで 顧客の「店舗繁盛」を献身的にサポート

株式会社リカーショップゴワ

ゴワ代表取締役

「2025年の崖(日本企業がDXの取組を十分に行わなかった場合、2025年以降に年間で最大12兆円の経済損失が発生し、国際競争力を失うという課題を表す言葉)」の提唱によるDX化の加速、新型コロナウイルスの蔓延、アフターコロナなど、ここ数年を振り返っただけでも目まぐるしく世の中は変化しています。

そんな時代を生きる企業には様々な工夫を凝らした事業展開が求められています。

和歌山県和歌山市にある卸売業を生業とする株式会社リカーショップゴワでは、卸売業に留まらない、お客様目線のサービス提案を実施しています。

食品の品質保持に配慮した配達車で、紀南方面まで毎日でも配送(本社倉庫前)

食品の品質保持に配慮した配達車で、紀南方面まで毎日でも配送(本社倉庫前)

 

アップデートイメージ

「知る」のアップデート

システム開発・連携による工程の見直しで顧客サービス向上につなげる

おススメイメージ

こんな人にオススメ!

選ばれる店になりたい方、生産性向上したい方

社内の環境づくりで品質向上

飲食店向けに酒類・食品・備品雑貨など幅広い商品を、独自のWEB販売システムを活用して卸販売している株式会社リカーショップゴワ。同社では、お客様の購入データをもとにニーズが見込まれる商品や、季節毎の新メニューをご提案するなど、お客様のパートナーとして寄り添う『店舗繁盛支援』に力を入れています。

同社専務取締役の後和直樹氏によると、単なる卸売業者ではなく、『顧客店舗に必要とされるパートナー』を目指す中で、課題もあったといいます。

「業務工程が手順化されていなかったり、販売管理システムに手入力していたりと、エラーが起きやすい状況でした。また、購入履歴のない商品はWEB発注時の検索に手間取る、こちらからの商品提案ができないといった課題も。そのため、令和4年に公益財団法人わかやま産業振興財団様のシステム改善の補助事業(システムカイゼン促進支援補助金)を活用し、業務工程の見直しとシステム連携でエラーが発生しづらい環境を作りました。また、キャンペーン機能を実装したWEB受注システムも開発し、お客様ごとにお勧めの商品をご提案できるようにしました」

インタビューに応じる後和専務

インタビューに応じる後和専務

飲食店へ来店するお客様が喜ぶメニューを顧客店舗に提案

「システムにより蓄積された販売データを分析し、飲食店への来店客のニーズや流行を読んだ料理やドリンクメニューをご提案しています。顧客である飲食店に来店されるお客様が喜び、ひいては顧客店舗が喜ぶ、繁盛する、そんなご提案ができるようになりました。また、ヒューマンエラーも軽減され、結果的に弊社サービス全体の品質が向上し、よりお客様にご満足いただけるようになったと感じています。令和5年度も引き続き、財団様の事業を活用して、さらなるシステム化に取り組んでまいります」

最近は、既存顧客からの口コミで評判が広まり、紹介による新規顧客が順調に増加しているそうです。

顧客の購買履歴からニーズに即したキャンペーンを提案

WEB受注システムに蓄積された顧客の購買履歴等のデータを分析し、ニーズに即したキャンペーンを提案

「飲食店の力になりたい」

後和氏は前職で独立系卸会社の最大手に勤めた後、地元に戻って家業に入りました。

「たまたま地元に店舗をオープンする店主の手伝いをしたことがあるのですが、その時に店主の想いに共感して『飲食店の力になりたい』と強く思いました。それが今の原点です」

『顧客店舗の繫盛に役立つ会社』として、卸売業の枠を飛び越え、飲食店のパートナーを目指す同社は、頼れる卸売業としてあり続けるため、常にお客様目線に立ち、変わり続けます。

リカーショップゴワ

会社名 株式会社 リカーショップゴワ
所在地 〒640-8272
和歌山県和歌山市砂山南1-1-9
創業 1924年
設立 1990年
TEL 073-422-8997
URL https://www.gowa58.co.jp/
業種 酒類・食品・その他関連資材の業務用卸売業・小売業、マンション及びテナント賃貸業、駐車場業
従業員数 26名

※記事でご紹介した販促ツール促進補助金とシステムカイゼン促進支援補助金は令和5年度に終了しています。

※この記事は、2023年8月24日発行「わかやま産業通信16号」に掲載した内容を転載し、web用に改修したものです。

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