数字が示す地球温暖化の現実

「自然界の変化」では何といっても「地球温暖化」が最大の変化でしょう。
炭酸ガス濃度の上昇は温暖化に無関係と主張する一説もあるように、温暖化の原因はまだ不明確ですが、温暖化は間違いなく進んでいます。その結果、自然会は陸上、海洋とも驚くほど変化しています。
作物の適地が北へ、高地へ移動している
陸上では—栽培適地の変化が始まっている

〇農作物は2050年頃には栽培適地が大きく変わると言われており、ミカンの栽培適地は半減する恐れがあります(日本経済新聞2024.4.10発行号より ※以下、記載するデータで日付のみのデータはすべて日本経済新聞より引用)。
〇京都の九条ネギの栽培適地は岩手県に、夏レタスの適地は標高1000m以上に移動しています(2026.1.26)。
〇北海道余市町はワイン用ブドウの栽培適地になっており、北海道は世界有数のワイン産地になる事が期待されます(2024.10.30)。
魚もサンゴも“住む場所”を変えている
海でも起きている生態系の変化

〇温暖化で熱帯地方のサンゴの90%は死滅の危機(2025.11.30)が言われる一方で、佐賀県唐津市沖には立派なサンゴ礁があり(2024.11.20 佐賀新聞)、山形県沖合でサンゴの群体(2024.11.26)、相模湾や東京湾でもサンゴが見つかっています(2024.11.25)。
〇とれる魚種も変化しておりフグは北海道が日本一の産地になりました((2025.9.8 朝日新聞)。三陸ではカツオ、サバの漁獲量が減少し、伊勢エビやクエの漁獲量が増加しています(2026.1.17)。クエは和歌山だけの特産とは言えなくなっています。
生き残りをかけた適応策が広がる
このような温暖化に対応する農林、水産関係者様の動きもあり、
例えば
- 産地を北や標高の高いところに移動する。水産養殖では海面から海中に移動する。
- 栽培時期を変更する。
- 遮光、遮熱をおこなう。
- 農作物を変更する。漁獲する魚種を変更し新たな特産品にする。
- 高温に耐えられる作物や魚に品種改良する。
などが行なわれています。
和歌山の一次産業はどう対応しているのか

日焼け防止のため、ミカンに炭酸カルシウムを散布
県内でも
- ミカンの木を標高150m以上に植替える。
- レモン、コーヒー、カカオなどの栽培にチャレンジする。
- 牡蠣の養殖を海上から水深4~5mに変更する。
- 果樹試験場ではミカンに炭酸カルシウムを散布して日焼け防止を検討。
などがあります。我々のコーディネーター活動でもこのような案件が増えています。
地球温暖化が進む中、このような案件は和歌山の一次産業が生き残るのに重要ですので、産学官マッチングや助成金申請のサポートなどに注力しています。
変化への対応を一緒に考えませんか
産学官連携や知財活用のことに少しでも興味をお持ちでしたら、まずはお気軽にご相談ください。
公益財団法人わかやま産業振興財団 テクノ振興部テクノ振興班
和歌山市本町二丁目1番地 フォルテワジマ6階
TEL 073-432-5122
(公財)わかやま産業振興財団テクノ振興部の科学技術コーディネーターの三井と、新事業支援コーディネーターの細川です。「大学や公設試のシーズ」と「企業のニーズ」、企業間の連携(マッチング)のお手伝いをしています。その他のことでもお気軽にご相談ください。