COLUMN コラム

vol.13 数字で見る 社会の変化と経営への影響 その1

世界も日本も和歌山も、世の中は大きく変わっています。

世の中の変化には

  • 緩やかな変化
  • 短期間の急激な変化…例えば「コロナ」、「巨大地震」など

があります。

緩やかな変化は気付きにくいのですが、気付いた時にはもう対応が間に合わない事があります。いわゆる「ゆでガエル(危機がゆっくり進行すると人は鈍感になり、取返しがつかないことになる)」現象です。

我々コーディネーターは長く生きています?ので、緩やかな変化と急激な変化との両方を体験しています。今回のコラムでは気付きにくい緩やかな変化を取り上げたいと思います。

このような変化には、社会や習慣の変化、自然界の変化があります。先ずは社会や習慣が20~30年前から今日までどう変化したかをみてみましょう。

アップデートイメージ

「知る」のアップデート

数字で捉える社会・価値観・市場構造の変化と、経営判断のヒント

おススメイメージ

こんな人にオススメ!

社会変化を踏まえ、自社技術や事業の次の打ち手を考えたい経営者の方、経営者に近い立場の方

海外製品へのイメージの変化―「安かろう、悪かろう」はもう古い?

年配者には韓国、中国製品に対して抵抗感のある方も見受けられますが、若い人のイメージは全く異なります。韓国製スマホや中国製テレビ、家電を抵抗なく受け入れています。韓国、中国製品の品質も格段に向上しています。

ギャラクシー原宿。韓国のサムスン電子が開発・販売するスマートフォンを中心としたモバイル製品のブランド

ギャラクシー原宿。ギャラクシーは韓国のサムスン電子が開発・販売するスマートフォンを中心としたモバイル製品のブランド

中国車の世界販売数は日本を抜いて首位になりました(日本経済新聞2025.10.5発行号より※以下、記載するデータはすべて日本経済新聞より引用)。米国の2倍以上の車を生産しています。中国メーカーテレビの日本シェアは50%を超えています(2025.1.25)。

人の数の変化―子どもの数が減り、在留外国人は増えている。

例えば、子どもの数は、1995年の約2,003万人から2025年には1,366万人へと、この30年で3分の2に減少しました。一方で、在留外国人数は2000年の169万人から2024年には377万人へと2倍以上に増え、国内のモスク数も25年で約10倍に増加しています。人の構成は確実に多様化しています。

また、少子化が進む中でも大学進学率の上昇により、進学者数は増加しています。学び直しや高度な知識を持つ人材が、今後さらに地域へ流入する可能性もあります。さらに、初婚で妻が年上の夫婦は、1970年の約1割から2023年には4組に1組へと増え、家族のかたちや価値観も変化しています。

人口構成と社会変化の対比表

項目 過去のデータ 直近・予測データ 変化の推移
子供の数 2,003万人 (1995) 1,366万人 (2025) 3分の2に減少
在留外国人数 169万人 (2000) 377万人 (2024) 2.2倍に増加
イスラム教のモスク数 14カ所 (1999) 149カ所 (2024) 10倍に急増
大学進学者数 50万人弱 (1990) 60万人超 (2024) 少子化でも増加
初婚・年上の妻 10.3% (1970) 24.8% (2023) 4組に1組へ

しかしながら、下記のように、教員採用倍率は24年間で5分の1まで減少しています。近年は、こどもの将来の夢を調査したランキングに「youtuber/動画投稿者」が入ることもめずらしくありません。

教員採用倍率(2000年→2024年)(2025.12.26)

  2000 2024 変化の推移
教員採用倍率 13.3倍 2.9倍 24年間で5分の1に激減

情報媒体の変化―紙からスマホへ

郵便物取扱量は、2001年の262億通から2024年には125億通へと約半減しています(2025.5.30)。紙雑誌の販売額も、1997年の1.6兆円から2024年には4,119億円へと大幅に縮小しています(2025.10.5)。いずれもデジタル化の進展を背景に、紙媒体市場が長期的に縮小していることを示しています。

数字に対する印象の変化―「4」と「9」は避けたい数字か?

昔は数字の「4は死を連想、9は苦を連想」から、銭湯の履物箱、パチンコ店の台、車のプレート、病院の部屋等の番号に使うことが避けられることが多かったです。

最近は「444」プレートの車も見かけるように若い方はあまり気にしないようです。
「9」に関しては77年からの松本零士の漫画『銀河鉄道999』の影響もある気がします。

ライフスタイルの変化―世の中の常識も変わる

娯楽やサービス業における「当たり前」も変化しています。

コインランドリー vs クリーニング店 (1997年→2021年)(2024.9.22)

  1997 2021 変化の推移
コインランドリー店舗数 1.1万店 2.3万店 24年間で倍増
クリーニング店 店舗数 4.9万店 2.2万店 24年間で半減以下

スナック店舗数 (2013年→2025年)(2025.12.8)

  2013 2025 変化の推移 
スナック店舗数 10万店 4.5万店 12年間で半減

海水浴客数(1985年→2023年)(2025.8.4)

  1985 2023 変化の推移
海水浴客数 3,790万人 430万人 38年間で9分の1に激減

パスポート保有数(2005年→2024年)(2025.2.21)

  2005 2024 変化の推移
パスポート保有数 3,493万冊 2,164万冊 19年間で5分の3に減少

パスポート保有数は2005年の3,493万冊から2024年の2,164万冊へと、19年間で5分の3に減少しました。いまや日本人のパスポート保有率は約1.7割です。一方、近隣諸国は国際化が進み、韓国 は保有率4割、 台湾は 6割となっています。

その他の変化

プロ野球テレビ放送の字幕表示は、昔は「ストライク‐ボール‐アウト」の順でしたが、今は「ボール‐ストライク‐アウト」の順に変わっています。また、昔は「キャッチャー側からのテレビカメラ画像」が「今はピッチャー側から」に変化しています。

まとめ

どうでしょう。知らぬ間に世の中はずいぶん変わっていると思いませんか。

これらの変化は、「風景画が少しずつ描き変えられている」ようなものです。毎日見ているキャンバス(日常)なので、昨日との違いには気づきませんが、20年前の作品と並べてみると、空の色も登場人物も全く別のものに変わってしまっていることに驚かされます。

コーディネーターもこの「描き変えられつつある風景」の先を読み、対応していくことを心がけています。

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