令和8年度 第1回テクノサロン キックオフレポート!
第192回テクノサロンを令和8年4月15日(水)に開催しました。
今回は、「海洋微生物で守る海の底力 ~ブルーカーボンの切り口から環境問題を考える~」と題し、和歌山工業高等専門学校教授・楠部真崇氏をお招きしました。
楠部氏は、海洋微生物学を基盤に、海底の浄化や資源回収といった環境バイオテクノロジーの研究に従事されています。アマモ場の再生研究では、2018年にマリンテックグランプリ最優秀賞を受賞されるなど、高い評価を得ておられます。
また、後半では、大阪公立大学・金川誠氏より、産学官連携推進制度、研究機器共同利用に関するご講演をいただきました。

「テクノサロン」とは?
「テクノサロン」とは、財団の賛助会員様の中でも、特に地域産業技術の向上を図るという趣旨にご賛同いただいた会員様によって構成される組織です。
会員様相互の情報交換や人的・技術的交流の場を提供し、見識を高めることを目的として、主に以下の活動を実施しています。
1.講演会の開催
2.会員相互の情報交換
3.財団事業等の紹介
4.先進企業等の視察など
賛助会員およびテクノサロン会員は、和歌山県内外の個人及び法人を対象に、随時募集しております。
ご興味のある方は、ぜひお問い合わせください。会員特典等についてご案内させていただきます。
ネイチャーポジティブを実現する「海」の研究最前線

和歌山工業高等専門学校 楠部氏によるご講演
楠部氏は、和歌山沿岸の海を中心とした海洋環境の研究に従事しておられます。
今回のご講演では、海の生物にとって重要な生息環境となるアマモ場の再生に向けて、現在取り組まれている研究内容や、ビジネスパーソンとしてどのような視点で環境問題に向き合うべきか、お話いただきました。
また、講演の途中には、環境ビジネスに関するアイデア創出を目的としたワークショップを実施しました。
「これまで自分が興味関心を持っていた分野(例:昆虫採集、天体観測等)と、現在保有しているリソースを掛け合わせると、どのようなビジネスが生まれ得るのか?」をテーマに、参加者各々が考える内容です。参加者同士が会話を交わし、楽しみながら積極的にアイデアを出し合いました。
楠部氏は、著書『海洋微生物で守る 海の「底」力』(ミネルヴァ書房、2025年)を出版されました。和歌山県でこのような環境活動に取り組む方がいることをより多くの方々に知っていただければ幸いです。
大阪公立大学による産学連携のご紹介
後半では、大阪公立大学の産学連携ご担当の金川氏にお越しいただき、同大学の取り組みや産学連携に関するご説明をいただきました。
同大学は、大阪市立大学と大阪府立大学が合併して誕生した、国内最大規模の公立総合大学であり、関西でも有数の規模を誇る大学です。和歌山県の企業の皆様が同大学との連携を通じ、新たなイノベーションの芽を育てていただければ幸いです。
当財団では、その芽が育つ環境づくりに、引き続き尽力してまいります。1000002843-scaled.jpg)
大阪公立大学 金川氏によるご説明
参加者のアンケートご紹介
参加者の皆様によるアンケートを一部、抜粋してご紹介させていただきます。
・「異なる分野ではありましたが、和歌山の取り組みとして新鮮に聴講できました。」
・「バイオセメントによる藻場再生がうまくいくことを願っています。」
・「化学関連企業の人間として環境関連は頭の痛い話ではありますが、改めて考えるべき事柄であると思いました。」
・「環境を保全するのはなんのためかというところをインパクトある伝え方をしていただいたと思いました。」
当財団は、皆様のご協力をいただきながら、講演会、会員同士の発表の場を、今後も継続的に開催していきたいと考えております。
引き続きどうぞよろしくお願いします。
テクノサロン今後の活動予定
テクノサロンでは、今後も講演会、交流会、企業視察などの企画を予定しております。
テクノサロン会員にご関心がありましたら、ぜひお気軽にお問い合わせください。
【次回開催予定】第193回 企業視察
日 時:令和8年6月18日(木)
訪問先:花王株式会社 和歌山工場
お問い合わせ先
公益財団法人わかやま産業振興財団 テクノ振興部 テクノ振興班
電話番号:073-432-5122
公益財団法人わかやま産業振興財団、テクノ振興部テクノ振興班です。 中小企業等の研究開発に対する支援、生産性向上等に資する研修、産学官連携など、テクノロジーに関する多角的な支援事業を実施しています。