化学企業向け輸出強化セミナーを開催
2026年1月15日(木)・29日(木)の2日間にわたり、化学企業向け「輸出力強化セミナー」を開催しました。本セミナーは、和歌山県内の化学企業を対象とした輸出特化型セミナーとしては、当財団では初めての取り組みです。
リアル会場とオンライン配信を組み合わせたハイブリッド形式で実施し、2日間で延べ30名以上が参加しました。
日本国内で化学商社を経営されている コバ商事の小橋川 唯之(こばしかわ ただゆき)氏を講師にお迎えし、実務経験に基づく“現場目線”の輸出ノウハウをご講演いただきました。
現在も第一線で化学品輸出に携わる小橋川氏ならではの最新情報や具体的なリサーチ方法、さらに各国の市場特性を踏まえたリアルなお話が満載。実践に直結する内容がぎゅっと凝縮されたセミナーとなりました。会場参加者の皆さまも前のめりで耳を傾け、熱心にメモを取る姿が多く見られました。

リアル会場での参加の様子
規制対応から商流最適化まで、実務に直結する2日間
第1回目の1月15日(木)は、「輸出ノウハウをアップデート!市場動向と規制対応の最新知識」をテーマに開催しました。
HSコード(参考:品目分類とHS : 税関 Japan Customs)や関税の基本整理といった基礎から、SDS対応(参考:化学物質対策に関するQ&A(ラベル・SDS関係)|厚生労働省)、各国の法規制への実務的な向き合い方まで、化学企業にとって欠かせないポイントを分かりやすく解説。特に、規制対応は日々の業務にも直結する重要なテーマということもあり、質疑応答では様々な質問が出てきました。
第2回目の1月29日(木)では、「輸出を次のステージへ!海外パートナー選定と商流の最適化」をテーマに、さらに一歩踏み込んだ内容をお届けしました。
輸出の全体の流れや商流構造の整理、物流・通関対応、決済条件(インコタームズ)など、より実務に近い内容を具体例を交えて紹介。加えて、海外パートナー開拓の考え方や進め方についても触れる内容で、「自社の取引の在り方を改めて見直すきっかけになった」との声もいただきました。
次のステージへ――“実践型支援”へ発展
今回のセミナーを通じて見えてきたのは、県内化学企業の海外展開が「情報収集段階」から「実践・最適化段階」へと着実に進みつつあるということです。
これまで国内商社を通じた輸出に取り組んできた企業の中でも、現地での合弁会社設立を視野に入れるなど、輸出を強化する動きも徐々に広がっています。企業ごとに方針や戦略は異なりますが、それぞれのステージに応じた海外展開が進んでいることを実感しました。
化学産業は和歌山県の基幹産業の一つ。その輸出力強化は、地域経済のさらなる成長にもつながります。当財団では、今後も補助金や専門家派遣などの様々な支援策で、県内化学企業の挑戦を後押ししてまいります。
公益財団法人わかやま産業振興財団、経営支援部企業支援班です。県内中小企業の販路拡大を支援する部署です。展示会出展、商談会の開催、受発注の仲介、専門家派遣に加え、海外販路の相談や開拓も行い、企業の成長をサポートします。