今回の賛助会員交流会
令和7年8月29日(金)、令和7年度賛助会員交流会を開催しました。今回は、「中小企業のための知識経営とイノベーション戦略~経験と連携が価値を生む時代へ~」 と題し、京都橘大学 教授 丸山一芳氏に講演いただきました。
賛助会員とは
賛助会員とは、当財団の目的の一つである「地域の産業技術の振興を図ること」に賛同していただける和歌山県内外の個人および法人様からなる会員制度です。
会員企業様の寄付により、①人財育成研修、②専門技術研究会、③企業間交流などを行っています。
会員特典等もあり随時募集していますので、ご興味ある企業様はぜひお問合せください。
知識経営を考える内容
丸山氏には、「そもそもイノベーションとは何か?」というところから、「イノベーションを促していくために必要な知識の背後には個々それぞれの暗黙知があり、それらをいかに組織として共有して成長していくか」という、いわゆるSECIモデルのお話をしていただきました。
※SECIモデルは、日本を代表する経営学者、故野中郁次郎先生が提唱した知識創造のプロセスを4つのステップで説明する理論です。暗黙知(経験や感覚)と形式知(言語化された知識)が相互に変換されながら、知識が組織内で循環・進化していくというものです。
共同化(Socialization):暗黙知を共有する(例:見て学ぶ、体験を通じて学ぶ)。
表出化(Externalization):暗黙知を言語や図で表現し、形式知に変える。
結合化(Combination):形式知を組み合わせて新しい知識を創造する。
内面化(Internalization):形式知を実践し、暗黙知として吸収する。
感想を伺いました
参加者の方々の感想を一部ご紹介させていただきます。
・しばしば組織においては、暗黙知と形式知は対立しがちです。つまり、「しっかりとマニュアル化して伝えてください!」と「見て学べ!」というようなことです。しかしながら、今回の話を伺っていると二項対立をさせても意味がないし、そもそも対立するものではないのだと。幾度の融合やサイクルを繰り返すなかで、自分たちだけの「知」が磨き上げられ、それが他にない自社の財産、強力な武器になっていくイメージをもちました。
・作業においては、長年培った技術と経験値をどう言語化して、スタッフと共有し、作業効率をより上げていくかがとても需要だと強く感じました。早急に暗黙知を洗い出し、言語化し実践したい。
今後について
(公財)わかやま産業振興財団では、賛助会員の皆様から頂いた会費を活用しながら、引き続き研修事業や研究会事業を行っていきます。今後とも、ご支援をどうぞよろしくお願いいたします。
公益財団法人わかやま産業振興財団、テクノ振興部テクノ振興班です。 中小企業等の研究開発に対する支援、生産性向上等に資する研修、産学官連携など、テクノロジーに関する多角的な支援事業を実施しています。