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国内展示会集団出展

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活用事例

国内展示会集団出展事業-第94回東京インターナショナル・ギフト・ショー秋2022

アイセン・インダストリアル株式会社

キッチン・ボディケアなどの総合家庭用品の輸出入・販売

代表取締役 毛見 浩章

所在地
〒642-0014和歌山県海南市小野田258
URL
https://aisen-industrial.com/

アイセン・インダストリアル株式会社

 「キレイを、楽しく」という企業理念のもと、機能性・デザイン性を兼ね備えた高品質な家庭用品の企画販売・輸出入を行っている。1984年の設立以来、海南市の地場産業である家庭用品業界において創意工夫を重ねながら進化してきた。「キレイを、楽しく」とは、手間のかかる家事を早く効率的に正確に、かつ楽しく仕上げることで生じた空き時間を家族との時間や自分のための時間に使ってもらいたいという想いが込められている。

新たな活路を求めて

 同社は、株式会社アイセンの海外事業部が分離独立して立ち上がり、主に海外向けに販路開拓を行ってきた。しかし、新型コロナウイルス感染拡大の影響により、これまで行ってきた海外展示会への出展が難しくなり、国内での販路開拓が急務となった。そこで、財団の「集団出展事業」を活用し、「国内最大のギフト・雑貨の見本市」と位置付けられ、海外バイヤーの来場も期待できる『第88回 東京インターナショナル・ギフト・ショー2019』への参加を決めた。以来、毎年継続して「集団出展事業」を活用して国内展示会への出展を続け、今回で6回目となる。
営業部リーダーの中西さんは、参加の狙いとして、本事業の活用により人材・労力・費用面のコストを抑えつつコンスタントに自社の商品を展示することにより、効率的に販路拡大につなげることだと語った。
 さらに、今回は、展示品の系統を「ていねいに丁寧な『和』のモノづくり」のコンセプトに統一して臨み、『和』の心を追求した商品による海外バイヤーへの訴求効果に期待を寄せた。「展示会という、業種にとらわれず色々な人に商品を見てもらえる絶好の機会を生かし、商品の新たな切り口を見出していきたい」と目標を語った。

製品に込められた想い

 同社は令和3年度、展示会に向けて「わかやま企業力向上販売戦略支援事業(※)」を活用し、専門家の助言を受けながら商品のコンセプトを「ていねいに丁寧な『和』のモノづくり」と設定した。日本人のやわらかな気配りに見られる「ていねい」さと、ものづくりへの固い信念が成す妥協のない「丁寧」な仕事という、2つの心の現れを表現している。今回の展示品の「漆塗り天然豚毛パドルブラシ」は、紀州漆器職人による漆塗りが施された同社主力の家庭用品であり、まさしくコンセプトを象徴する商品となっている。
 中西さんは、「2つの『丁寧』に込めた想いが、商品を手に取った海外バイヤーにも届いた。ある海外バイヤーは『そんな日本が大好き』だと話してくれた。出展により自社のコンセプトに一定の理解を得られたという手ごたえを感じ、とても嬉しい」と笑顔で語った。

(※)旧:「販売戦略策定支援&市場調査支援事業」。商品力・販売力向上を支援するため、販売戦略の策定を軸として市場調査や販路開拓等の支援を行う。

財団の事業を活用してみて

 会期を終えた中西さんに集団出展事業の魅力を伺うと、「県内の他業種の方々と出展することによる相乗効果にあります。情報交換はもちろんのこと、未知のルートの発見、思わぬ方向からの鋭い意見などが得られます」とのことだ。
 今後の展望について、「知ってもらえなければ、ないのと同じ。自社ブースを構えての個別出展は会社全体のアピールができる場として、集団出展はコストを抑えながら効果的に訴求していける場として、両方をうまく活用していきたい」と今後の展望を語ってくれた。

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