COLUMN コラム

vol.08 起業家が孤独なのは仕方がないことなのか! (相談するときの心構え)

「経営者は孤独だ!」とはよく言われますが、経営者の「たまご」である起業家も、すでに孤独を感じ始めているのではないでしょうか。意思決定は自分でしなくてはいけないし、責任は自分の肩に乗っかっているし…。「それは、自分で選んだ道なのだから仕方がない」と割り切って楽しむという「ドM」路線もありですが、少しでも孤独のストレスを緩和する方法を模索するものありだと思います。

アップデートイメージ

「知る」のアップデート

起業を志す人が知っておきたいコト

おススメイメージ

こんな人にオススメ!

起業したい方、起業に興味がある方

「そんなことも相談していいんですか?」

PC画面を前に悩んでいる様子の起業家

先日、ある起業家を訪問した際も、明るく振る舞う起業家の言葉の中から「孤独」を感じることがありました。

私:「他の起業家さんからも、〇〇についての相談もあったりしますよ」
と相談事例をチラッとご紹介したら、
起:「そんなことも相談していいんですか? ボクも相談していいですか?」

と言われ、そこから1時間ほど、いろんなお話を聞かせていただいたということがありました。この起業家のように、目の前に相談できる機会がやってきたら、遠慮なくつかみましょう。相談された私も、少しでも孤独のモヤモヤ解消のお役に立てたなら嬉しいです。

相談することのメリット「新しい視点を得られる」

自分の中だけで考えていると、どうしても同じ視点の発想が堂々巡りするだけになったり、同じ壁にぶち当たって止まって、振出しに戻って、一向に前に進めないということが起こったりしがちです。

人はそれぞれ違う視点を持っています。「自分の課題解決の糸口が見つかるかも」…くらいの気持ちで相談してみましょう。
新しい「視点」だけでなく、知識や情報も得られるかも…ですよ。

相談することのデメリット「混乱を招く場合がある」

同じ課題に対して、複数人からまったく別、または、逆のアドバイスをもらった時に混乱する場合があります。人はそれぞれ違う立ち位置から、違う優先順位を持って課題を見ているから、そのような事象が起こるのです。

例えば、売上高を伸ばそうというときに、「実店舗」推進派と「オンライン」強化派のアドバイスに分かれたとします。どちらも間違いではありませんよね。

でも、起業家側には潤沢に資金や時間があるわけではないので、どちらかの作戦を選ばないといけません。このような場面に遭遇したら、その人のアドバイスの背景(視点、優先順位、価値観)を知ることができるような質問をしてみるようにしましょう。

例えば、「なぜ実店舗を伸ばす方がいいと思うのですか?」「実店舗の売上を伸ばすメリットはどこにありますか?」…といった具合です。

決断するのは経営者(あなた)です

経営に「正解」はありません。現在地からゴール(課題解決後のあるべき姿)を目指すのには、通る道の選択肢がいろいろ(近道・遠道、砂利道・高速道路…等)あります。

高速道路は「最短時間」かもしれませんが、それが自社にとって最善なのだろうか? もしかしたら、「最短距離」の方がよかったり、または、ローカル道を走ることで人との出会いがあり、事業の次の打ち手につながったりするかもしれません。

可能性、優位性、生産性等のさまざまな視点から、何が今、事業にとって重要なのかを決断するのは経営者(あなた)で、専門家ではありません。

 「なるほど。だから、この専門家は『A』という選択肢を薦めるんだな」…という具合に、その人の判断の背景さえ踏まえていれば、真逆のことを言う人が乱立したとしても、混乱することはないのではないでしょうか? 

ぜひ、ダイバーシティ溢れるアドバイスをドーンと受け止め、起業家ライフを充実させてくださいね!

この記事をシェアする

  • Xでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • LINEでシェアする

カテゴリ

注目ワード