マーケティングの横山です
和歌山県よろず支援拠点で、主に創業、事業計画策定、販路開拓などを担当させて頂いていますコーディネーターの横山精光と申します。
もともと、定年まで大手メーカー勤務をしていて、事業企画、商品企画開発、技術企画開発、産学連携、生活研究、人間工学研究などを実施していました。
定年後は、中国地方・四国地方・近畿地方の支援機関で、中小企業支援をしております。そこでは、個人事業主やベンチャー企業、中小企業などを対象にし、食品・雑貨などの製造販売業・観光産業から、製造業、ソフトウエア業、医療・機械関係などのあらゆる業種に対して、新しい商品や事業を計画し推進していくためのお手伝いをしてきました。
支援では、常に私は「マーケット・イン」の考え方をベースに進めています。
言い換えれば、「顧客目線のマーケティング」と言えます。そもそもマーケティングとは、事業や商品を構想し、企画し、開発し、商品化し、販売して行くまでの一連の行為を表します。
よろず支援拠点では、創業のための準備事項や、創業計画書の書き方、事業化までの進め方などの支援と、各種補助金申請に纏わる事業計画の策定支援や、売上拡大のための集客や販路開拓の支援を中心に相談の対応をさせて頂いています。基本的な考え方として、「誰に」「どこで」「どんな理由で」買ってもらうのかを明確にします。
創業支援について
創業については、創業計画書を作成することが基本になります。
①自身のやりたいことの整理ができる
②第三者に客観的なアドバイスをもらえる
③事業を始める準備(スキル、資金など)が出来ているか確認できる
④売り上げが確保できるか(来客があり、競争を打ち勝てる)の確認ができる
⑤継続して利益が出るかの確認ができる
上記のようなことが、作成によりできることになります。
その中でも特に、個人事業としての創業では、「主たるターゲット」の設定と「競合調査と優位性の確保」が重要になってきます。個人事業の店を例にとって見ましょう。
ターゲットは出来るだけ具体的に、例えば「地方で子育て中の20~30代女性」「都会で働く30~40代の単身女性」「店付近の団地や住宅地に住んでいる住人」「最寄り駅の乗降客」などです。
これが決まると、その人たちが、どこでどんな行動をして、何を基準に購買または消費をするかが分かってきます。そのターゲットに対して、周知方法が決まります。また、年代によって、インスタグラム、フェイスブック、ホームページ、広告チラシなどの広報の方法が決まります。
競合については、「立地場所」が重要になります。場所が決まると、周辺の競合を調査します。その店のメニューや価格、客層、周知の方法、看板などの調査をして、優位性の確保をします。
お店の在り方については、「知ってもらう」「来てもらう」「入ってもらう」「気に入って、また来てもらう」の4段階が重要です。
「知ってもらう」は、前出の広報の方法です。「来てもらう」は、それを見て興味を示してもらうことが重要です。知って、店の前に来ていただいても、「入ってもらう」仕掛け(看板や告知板など)が必要ですし、入ってもらっても、注文しやすい仕掛けも必要です。そして、「また来てもらう」ためには、どんなサービスが必要かを考えます。
販路開拓について
販路開拓に関して、商品を作ってから、どうやって売って行けばよいかの相談を受けることがありますが、そうではなく、だれに売るかを先に決めて、次にどこで売るかを決めます。
例えば、50円で出来た商品を、自店舗で100円で売り、利益を得ていました、これを大手の販売店からの引き合いで契約をしましたが、100×50%で納入してほしいと言われました。これでは全く利益が出ないどころか赤字です。
販路とは商流のことであり、販路によって価格建てがあることを認識することが重要です。ターゲットが決まれば、そのお客様がどこで商品を買うかが決まります。その買う場所への流れが販路であり、お客様の買う価格が100とすれば、どこにどの価格で売ればよいかが決まって行きます。
幅広くご相談をお受けします
このように、創業から事業計画、販路開拓まで幅広くご相談をお受けしますので、どんなことでもご相談ください。
ご相談に来られる方へ「よろず支援拠点の活用を迷っている方はまずはお電話ください」
ぜひ、「よろずの活用方法について聞いてみたい」とお問い合わせください。
16名(令和6年8月現在)の相談員がさまざまな分野のサポートをしております。ご相談者さまの中には、複数の相談員をうまく活用して、いろんな分野の相談をしている方もいらっしゃいます。よろずでは、みなさまの事業の更なる発展に向けて全力でサポートさせて頂きますので、ぜひお気軽にご連絡ください。
電話番号はこちら TEL 073-433-3100
メーカーでの事業企画・商品企画・技術開発等の経験と、県外各地の支援機関での経験を活かして、事業者様のお役に立ちたいと思います。