STOP!!

今から、事業を黒字にして、継続させていくために、どうすればいいのかを一緒に考えていきましょう。ちなみに、売上と利益は別で、「売上が増えたら黒字になる」とは限らないので、ご留意くださいね。
まずは「現状の把握」から
赤字になっている原因を特定することが大事です。既存の事業であれば、まずは自社の経営状況を分析することが重要になります。ポイントは、「粗利(あらり)※」です。
粗利とは、売上高から製品やサービスの売上原価(仕入費用や製造にかかった費用)を差し引いた「売上総利益」のことです。難しい言葉で「限界利益」(完全に一致しない場合もあります)といいます。
- 「粗利」をしっかり生み出すこと
- 「粗利」が「固定費」(売上がゼロでもかかる費用)をまかなえているか
この粗利を増やす方法は、次の3つの方向しかありません。
(1)価格を上げる
(2)原価を下げる
(3)販売数量(個数等)を増やす
では、何ができるかを具体的に考えていきましょう。
コスト削減
無駄なコストを削減し、固定費が粗利を上回らない経営を目指すことが重要です。じゃあ、何が無駄なのか? これは、それぞれの事業の戦略とも関係があります。例えば、あなたの事業が「ラグジュアリー」をウリにしているのか、「手軽さ」をウリにしているのか、によって費用のかけ方も変わってきます。戦略を持つことが大事になってきます。
収益力向上
新規顧客の獲得、既存顧客からの売上増加、新商品開発など、収益力を向上させるための施策を検討する必要があります。その際、「広告」「販売促進」「人的販売」「広報(PR)」の4つのコミュニケーション手段を組み合わせます。顧客に知ってもらい、ファンになってもらい、好きで居続けてもらうことを目指します。
資金調達
金融機関からの融資や補助金・助成金は、単なる資金の補填にとどまりません。新しい設備の導入、人材の採用、販路開拓などに充てることで、事業の成長を後押しし、収益力を高めるチャンスにつなげることができます。
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なお、こんな思いをお持ちの方はいらっしゃいませんか??
- 事業の戦略を見直したい
- 「広告」「販売促進」「人的販売」「広報(PR)」を学びたい
- どうやったら金融機関から融資を受けられるのかわからない
- どんな補助金・助成金を活用すればいいかわからない
経営に悩みはつきませんよね。もしこんなお悩みをお持ちでしたら、和歌山県よろず支援拠点に気軽に無料相談をすることができますので、一度相談してみてはいかがでしょうか?
私たち、チームわくわく(詳しくは、vol.12 補助金を活用して起業しよう!をご覧ください)は、和歌山県よろず支援拠点と連携しながら、起業家の支援を行っています。
まとめ

事業の成長には利益が不可欠です(融資は「利益の前借」です)。複数店舗の出店、新規事業への進出、従業員の雇用等を実現することで、地域経済の活性化にもつながります。あなたの事業が「地域も人も元気!」を目指し、地域をリードしていただければ、このコラムの筆者としても嬉しい限りです。
中小企業診断士。大卒後、東京・ロンドンで編集者として活動後、メガバンクにて為替取引に従事。帰国後に㈱きのくに未来ビジネスセンターを承継し、県内初の創業スクール(中企庁事業)を受託する等、創業や中小企業経営の支援継続中。