自社ECサイトの可能性を感じて
株式会社オカザキ紀芳庵(和歌山県橋本市)は、近年のEC市場の拡大を受け、令和3年度に自社ECサイトの大幅なリニューアルを行いました。
「弊社にとって、EC事業の成長は大きな可能性を秘めています。遠方のお客様にも、弊社の商品や地域の魅力をより一層伝えるために、綺麗で見やすいサイトに改修しました。ところが、そこからなぜか売れ行きが悪くなってしまいました」
そう話すのは同社代表取締役の岡崎悦也氏です。自社で原因の追及や対策を立てられるようになりたいと、以前も利用したことがある公益財団法人わかやま産業振興財団の和歌山県プロフェッショナル人材戦略拠点を通じて、副業デジタル人材の力を借りることにしました。
優秀な人材の力を借りる
「募集にあたり、過去にECサイトの運営、販売スキルのある方、販売戦略のノウハウと知識、知見がある方、自走するための社員の育成ができる方、また、定期的に来社が可能な方などを条件にしました。そしてご応募いただいた8名の方と面談し、コミュニケーション力を重視して、大阪在住でウェブコンサルティング業を営む方と契約いたしました」
データ活用で課題解決のクセ付けを
実際に契約した方とのやり取りが始まると、EC担当の社員がサイトでよく見られている商品やコンテンツを把握し、購入につながるための効果的な情報発信を行えるようになったといいます。
「毎週のオンライン会議では、データを確認しながら、現状の課題を共有し、次回までの改善に取り組みます。また、疑問は随時、チャットで確認しながら、社員がこれまで活用できていなかったデータの着目するポイントを理解して、少しずつ自力で判断しています」
今では、従来と比較して、EC部門の売り上げが2倍以上になり、サイト経由で新規の小売店からの問合わせも入っているそうです。
「専門業者に委託することは簡単です。しかし、それでは業者に依存し、コストも支払い続けることになります。必要な部分だけ優秀な外部人材の力を借りて、ノウハウや知見を自社に移転してもらいながらコツコツとやる。これが将来、社内人材のみでECサイトを自走化することにつながると考えています」
また、同社は、デジタル技術の活用に取り組む一方で、近年は本社敷地内に子ども向け絵本を展示・無料開放する「たまご絵本館」や、「たまごかふぇ」をオープンするなど、地域の人に愛されるサービスの提供にも取り組んでいます。
アナログとデジタルの両面で、人と共に、地域と共に、成長を続けます。
「読書を楽しんでいただくための施設」として、2022年4月にオープンした「たまご絵本館」。コンセプトは「こども目線」で、こどもがめいっぱい楽しめるたくさんの絵本と空間がひろがっています。
開館時間 水・木・金は午前10時~午後4時
土・日・祝のみ午後5時まで
休館日月・火 年末年始・蔵書整理期間
詳しくは開館日カレンダーをご覧ください。
入館料無料 ※小学生以下は保護者の同伴要
場所 和歌山県橋本市高野口町大野1807-17
TEL 0736-25-7255
また、たまご絵本館に隣接する「たまごかふぇ+アート」では、ご当地ジュースや、たまごプリン『たまっこ』など、こども目線の楽しいメニューを提供中。2023年4月には、カフェのお客様スペースに魅力的なアート・文化を展示・発信するギャラリーをオープン。毎月替わりで著名な画家の個展を開催しています。
営業時間 午前10時 ~ 午後5時(午後 4時30分 ラストオーダー)
営業日 水・木・金・土・日・祝
TEL 0736-26-8835
施設 多目的トイレ、おむつ替えコーナー有
会社名 | 株式会社オカザキ紀芳庵 |
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所在地 | 〒649-7207 和歌山県橋本市高野口町大野1807-16 |
創業 | 2001年 |
TEL | 0736-43-1401 |
URL | https://www.koyasan.com/ |
業種 | 食品卸売業・食品製造業 |
従業員数 | 24名 |
※この記事は、2023年8月24日発行「わかやま産業通信16号」に掲載した内容を転載し、web用に改修したものです。
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