COLUMN コラム

vol.10 研究 × ビジネスを前に進める人 ― 和歌山大学の「URA」の役割とは

こんにちは、和歌山大学産学連携イノベーションセンターです。
このコラムでは学内にある組織の一つの産学連携イノベーションセンターが、本学が取り組んでいる産学連携を中心にその活動を紹介していきます。

和歌山大学内では存在を少しずつ高めてきたURAですが、大学の外ではまだまだ認知が低いのではないでしょうか。学内では親しみを込めて(だと信じていますが)“うら”さんと呼ぶ方もいらっしゃいますが、“ゆー・あーる・えー”と読みます。今回はこのURAをご紹介します。

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こんな人にオススメ!

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URAとは

URAは 「University Research Administrator」 の略です。直訳すると❝大学の研究を管理する人❞になるでしょうか。大学において研究者の研究を様々な面からサポートする人のことをいいます。

後述の一般社団法人リサーチ・アドミニストレーション協議会(略称:RA協議会)では「大学などの研究組織において研究者および事務職員とともに、研究資源の導入促進、研究活動の企画・マネジメント、研究成果の活用促進を行って、研究者の研究活動の活性化や研究開発マネジメントの強化を支える業務に従事する人材」と定義づけています。

URAの業務

URAの業務は多岐にわたっています。通常は、様々な機関や企業が募集する研究助成金の情報を収集し、ニーズのある研究者に情報を提供して応募を促したり、研究者一人一人を訪問し、最近の研究の進捗状況だけでなく、外部資金の必要性や研究以外の業務の状況を確認し、さらには産学連携支援として、企業を訪問することもあります。

プレアワード(研究実施 前段階) の動き

比較的大きなプロジェクトを実施する場合には、研究を実施する前段階(プレアワードといいます)にて、プロジェクトに必要な研究者を集めて、研究グループ形成の手助けを行い、大型研究予算の獲得を支援しています。

最近では学内外の複数名で構成するグループで申請必要のある研究助成金が多く、応募する際にはグループ内の調整作業を行うだけでなく、募集機関の要求基準を満たす内容となるための研究内容の方向付けや、申請書の添削をします。

また、企業をはじめとする共同研究などを実施する場合には、実施内容を確認する作業を念入りに行っています。この確認作業では、特に、知的財産権の帰属先や研究の経費負担先や割合などを書面で厳しくチェックをし、後日のトラブルを防ぐための作業を行っています。

アワード中(研究実施期間) の動き

また、研究期間中は定期的に開催されるミーティングに参加して進捗状況をチェックします。途中経過の報告書の提出が必要な場合は、そのとりまとめ作業の支援を行います。場合によっては、予算の管理だけでなく、研究倫理審査の申請準備なども行います。

さらに、プロジェクトや共同研究を発展させて、中央省庁や科学技術振興機構(JST)、日本医療研究開発機構(AMED)、新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)など、国立研究開発法人の補助金額の大きな事業の採択に向けた取組も行っています。

ポストアワード(研究実施期間終了後) の動き

研究期間終了後(ポストアワードといいます)は、特許等知的財産権の確保や、学会発表、論文執筆の支援だけでなく、実用化に向けた技術移転先の調査、研究が継続するための各種交渉、今後の展開に関する研究者との打ち合わせなどを行います。

このように、本学におけるURAの代表的な業務内容を挙げてみました。実は大学によってURAの業務は異なっているようで、学長の直属として「学長にモノをいう」URAがいる大学もあれば、科研費※の申請調書の添削のみを業務としている大学もあるそうです。

科学研究費助成事業(科研費)とは?

科学研究費助成事業は、人文学、社会科学から自然科学まで全ての分野にわたり、基礎から応用までのあらゆる「学術研究」(研究者の自由な発想に基づく研究)を格段に発展させることを目的とする「競争的研究費」であり、ピアレビューにより、豊かな社会発展の基盤となる独創的・先駆的な研究に対する助成を行うものです。

引用元:日本学術振興会公式HPより

URAの歴史

以前から研究をサポートする業務に携わる人は存在していましたが、文部科学省がURAの体制整備に取り組み始めたのは2011年で、2015年にURAの交流の場としてRA協議会が立ち上がりました。年1回年次大会を開催し、パネルディスカッションやポスターセッションで情報交換をしています。

2021年にはリサーチアドミニストレータースキル認定機構がURAの認定制度を作りました。業務に関する研修を受講し、試験に合格するとそのスキルが認定されます。その難易度や実務経験から、Coreレベル、Fundamentalレベル、認定URAとなっていきます。2024年3月までに全国で148名が認定URAを取得しています。

和歌山大学とURA

URA室

和歌山大学のURA室の表札

本学にはURAの業務に携わる職員が4名在籍しています。2025年1月に着任した室長の三和チーフURAは九州大学で実務経験のある方です。また米田URAは認定URAを取得しています。ほかの二人も認定URA取得を目指して研修を受講しています。本学では産学連携に携わる人材が不足しているため、URAが産学連携コーディネーターと同じ業務を担当することもありますので、皆様のところにご訪問した際はよろしくお願いいたします。

外部パートナーと一緒に新しい技術や商品を生み出したい方は和歌山大学へ

和歌山大学産学連携イノベーションセンターでは、企業に寄り添い、課題解決に向けて研究者とのマッチングや、助成金・共同研究のサポートを行い、新しい価値創出に取り組んでいます。ご興味をお持ちの方は下記リンクのWebページをご覧のうえ、ぜひお問い合わせください。

産学連携イノベーションセンター

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