COLUMN コラム

vol.20 中小企業診断士 待谷「経営を安定させるキャッシュフローの見える化」

 

経営を安定させるキャッシュフローの見える化

 

和歌山県よろず支援拠点 中小企業診断士の待谷です!

事業をやるにはお金が必要です。お金の流れを正しく管理することで、経営の安定性が増し、突然の資金不足に陥るリスクを減らせます。

しかし、多くの個人事業主や小規模事業者の皆さんは「売上があるのにお金が残らない」「利益は出ているのにお金が足りない」といったことに陥りがちです。そこで、基本的な資金管理のポイントと、すぐに実践できる資金管理術を紹介します。

アップデートイメージ

「知る」のアップデート

「キャッシュフロー」や「資金管理術」を知る

おススメイメージ

こんな人にオススメ!

商品デザイン、SNS集客、融資計画、補助金申請など、経営上のお悩みをお持ちのみなさん

まずはコレを押さえよう!資金管理の基本

売上高≠現金

「売上高が上がっているのに、手元のお金が増えない」ということは、決して珍しいことではありません。

現金取引であれば別ですが、キャッシュレス決済やクレジットカードでの決済は、売上高は上がっても、まだ手元に現金が入ってきていません。特に事業者間の取引であれば、現金での取引ではなく売掛金や手形による取引など、取引から実際に現金が口座に振り込まれるまでタイムラグがあるのが一般的です。

そのため、売上高の数字だけではなく、「実際の現金の流れ=キャッシュフロー」を管理する必要があります。

入ってくるお金と出ていくお金を把握する

資金管理の第一歩は、キャッシュフローを把握することです。

「簿記は分からないので、全部税理士任せ」としないで、ご自身で毎日仕訳をすることで、キャッシュフローが可視化されます。

キャッシュフローを把握していない経営は、燃料計の壊れた車で山の中をドライブするようなもので、ガス欠になった時点で終わりです。実際の車であればロードサービスを呼んでガソリンスタンドまでレッカー移動をしてもらえば良いかもしれませんが、経営であれば倒産です。

どのタイミングで現金が増え、どのタイミングで現金が減るのかを把握することで、経営の安全性は向上します。事業をやるなら簿記3級ぐらいの知識は欲しいところです。決して難しいものではないので、この機会に勉強されてはいかがでしょうか。

資金繰り表を作ろう

資金繰り表は今後の現金の収支の予定をまとめたものです。資金が足りなくなりそうなタイミングがあらかじめ分かるため、資金ショートを防ぐことができます。

ほとんど現金取引という商売であれば不要ですが、売掛金や買掛金が発生する商売なら、先ほど書いたようにキャッシュフローを適切に把握することが重要です。

そのため、可能であれば資金繰り表も作ることが理想です。

資金繰り表は日本政策金融公庫が提供しているものでも結構ですし、インターネット上でも無料で配布されているものを使用いただいても結構です。

各種書式ダウンロード|国民生活事業|日本政策金融公庫

キャッシュフロー悪化の犯人

何か購入すれば現金や預金が減ったことは分かると思いますが、日々の業務においてはなかなか気付きづらいものです。そのため、キャッシュフローを悪化させる原因を作らないことも大事です。キャッシュフローを悪化させる代表的なものは、「取引条件」と「過剰な在庫」です。

例えば、末締め翌月払いから、末締め翌々月払いになると、入金が1ヶ月遅くなります。仮に売上高が上がったとしても、その分キャッシュフローは悪くなります。取引条件を自身に有利なように変更してもらうのは難しいですが、可能な限り不利な条件で契約しないようにしましょう。

また、在庫は資金が寝ていると表現されることが多いです。在庫が多いということは、その分支払いも多いですし、在庫が増えると管理コストも増えます。そのため、可能な限り在庫も適正な量を維持したいです。

小規模事業者・個人事業主がやるべき資金管理術

銀行通帳と印鑑

事業用口座を分ける

個人のお金と事業資金がごっちゃになると、キャッシュフローが分かりづらくなります。事業専用の銀行口座とクレジットカードを用意しましょう。

3ヶ月分の運転資金を確保する

最低でも3ヶ月分の経費(家賃・仕入れ・人件費など)を現金で確保しておくことで、突発的なトラブルにも対応しやすくなります。

「使えるお金」と「使ってはいけないお金」を分ける

売上が入ったからといってすぐに使うのではなく、税金や将来の支払いを考慮した資金管理を行いましょう。

金融機関との付き合い方

銀行

資金調達を円滑にするためには、普段から銀行との関係を築いておくことが重要です。

具体的には決算書や事業計画を定期的に共有することで、いざというときに融資を受けやすくなります。どんな情報を共有すべきなのかは、業種や業態によっても変わりますので、金融機関の担当の方に確認してみてください。

まとめ

お金の流れを把握することは、経営の安定と成長につながります。まずは以下の6つに取り組んでみてください。よろず支援拠点では、資金繰り表や事業計画の策定も支援していますので、一緒に考えてみましょう。

  1. 口座とクレジットカードを事業用と個人用で分ける
  2. 日々の仕訳をする
  3. 資金繰り表の作成
  4. 3ヶ月分の運転資金の確保
  5. 取引条件の確認
  6. 在庫量を適正化

まずはお気軽に「よろず支援拠点」までご連絡ください

和歌山県よろず支援拠点HPへはこちらの画像をタップしてご覧ください

和歌山県よろず支援拠点HPへはこちらの画像をタップしてご覧ください

「よろずの活用方法について聞いてみたい」とお電話にてお問合せください。
15名(令和7年4月現在)の相談員がさまざまな分野のサポートをしております。ご相談者さまの中には、複数の相談員をうまく活用して、いろんな分野の相談をしている方もいらっしゃいます。よろずでは、みなさまの事業の更なる発展に向けて全力でサポートさせていただきますので、お気軽にご連絡ください。

電話番号はこちら TEL 073-433-3100

この記事をシェアする

  • Xでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • LINEでシェアする

カテゴリ

注目ワード