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海外展示会集団出展事業

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活用事例

Shoppe Object NY 2019サポート事例

株式会社コーゾー

棕櫚加工品、家庭日用品、その他関連商品の企画/製造/販売

代表者 高田英生

高田耕造商店

海南市で棕櫚製品の製造、販売を行う(株)コーゾーは、2019年8月にニューヨークで開催されたShoppe Objectに出展。
展示品は2010年から開始した「紀州棕櫚山再生プロジェクト」の棕櫚を使用したボディブラシやホウキなどだ。
和歌山の地場産業である棕櫚製品の販路開拓における今後の展望を高田大輔専務と営業企画を担当する高田尚紀氏に話を聞いた。

出展への経緯

Shoppe Object NY出展へのきっかけは、県職員から同展示会と出展補助金のことを聞いたことに始まる。
その当時、パリで毎年開催されるMAISON&OBJETには出展経験があったものの、同社にとってニューヨークは未開拓地。新天地でもチャレンジしてみたいという気持ちで同展示会に申し込んだという。

パリ ・ ニューヨーク ・日本

実際にパリとニューヨークの両展示会を経験してみて、色々と違いがあったという。その一例が、契約締結までにかかる時間の違いだ。
ニューヨークのバイヤーは即決なのに対し、パリのバイヤーは時間をかけて熟考する。パリのバイヤーはどちらかというと日本のバイヤーと似たスピード感だと言う。
また、共通している点もある。それはESG(環境・社会・ガバナンス)に関する質問だ。
日本のバイヤーは商品の組成や取扱方法への質問が多いのに対して、欧米では「自分たちがこの商品を使うことにより、社会や環境にどのような影響を与えるのか」という視点で質問が飛んでくる。そのため、自社商品がどのように環境に優しく、サステイナビリティ(社会・地球環境・私たちの日々の暮らしを持続し、将来に渡り貴重な資源を保護し続けるという概念) を考慮した商品であるという説明が必要だという。これは国内ではあまり受けない質問である。

海外進出は足を運んで現地の声を聞いてみる

海外の展示会に出展することにより、このようなリアルな質問を肌で感じることができる。これが自社商品の品ぞろえや、日本語、英語の商品説明を見直すきっかけになったという。「海外進出はとにかく足を運んで現地の声を聞いてみないとわからない」と高田兄弟が口を揃えて言う。

今後の目標

NYでの展示会出展後、(株)コーゾーは、月に30通以上の英文メールを受信する。
これは同社の製品が展示会をきっかけに海外有名メディアに取り上げられたことが大きく影響している。
高田専務曰く、「海外の展示会では商談がどんどん成立するはずと、当初思い描いていたイメージとのギャップはあるが、海外からの注文数は着実に伸びている。文化や言葉が違う相手に日本の商品を売るのは、費用もかかるし、安易ではないが、この取り組みが国内の展開でも活かせている。海外販路開拓を開始して4年経過した今ようやく成果が実りつつある。今後は国内、海外という壁を持つことなく、 “棕櫚製品の良さを誰にでもわかりやすく伝えること”を意識しながら販路拡大に臨んでいく」という。
同社は引き続き今年もShoppe Object NY出展への申請を行う予定だ。

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