PAGE TOP

背景色

文字サイズ

  1. ホーム
  2. 活用事例
  3. 中国国際輸入博覧会2019サポート事例

海外展示会集団出展事業

01

活用事例

中国国際輸入博覧会2019サポート事例

中田食品株式会社

梅干し・梅酒・梅加工食品の製造販売

代表取締役社長 中田 吉昭

中田食品株式会社

中田食品株式会社の本社は田辺市下三栖企業団地に立地し、創業明治30年(1897年)以来梅干し・梅酒・梅加工食品の製造販売を行っている。
2012年に中国現地法人を設立。現在では上海と広州に13名の従業員を雇用している。
紀州名産品である南高梅を使った梅酒の販路開拓における今後の展望を海外事業マネージャー兼中国現地法人董事・総経理の北村仁嗣氏に話を聞いた。

中国国際輸入博覧会に出展し続ける理由

2018年の第一回中国国際輸入博覧会の開催以来、中田食品は2年連続、同展示会にブースを出展している。
理由は、他の食品見本市と比較しても入場者数が圧倒的に多く、特に若いバイヤーの勢いを感じるからとのことだ。
同社は毎年、3種類の梅酒をサンプル展示し、30社以上の現地企業と面談を行う。ただ、もう既に現地法人を構える同社にとって、面談企業のほとんどが顔見知りだ。
それでもなぜ同社は出展し続けるのか。それは新規取引先の発掘のためだ。
中国に2カ所拠点を構える同社にとっても新規開拓は骨の折れる営業だ。しかし展示会でブースを設けることにより新規顧客が向こうから来てくれる。これは大きな時間とコスト削減につながる。

海外進出は『百間は一見にしかず』

中田食品はこの展示会にて毎年2~5社程度の新規取引先との商談を成立させる。これは、展示会に参加するからこそ成せる成約件数だと北村氏は言う。
また、同氏曰く、「和歌山県は梅の生産量が日本一。ただ、国内市場にも限界がある。だからこそ、今は県内の梅企業が助け合い団結して共に海外進出し、県内の梅産業を底上げする必要がある。これは、横の繋がりがあるからこそ行える。
また、海外展開に関しては、「実際に現地に行き、販路開拓先の候補を自分の目で見て、初めてわかる事がたくさんある。海外進出は『百間は一見にしかず』。まずはこのような財団の補助金を活用して海外の空気を感じるのも、海外進出への大きな一歩になる。」と北村氏は述べた。

今後の目標

中田食品は現在、約36か国に輸出しており、今後は中東・アフリカへの販路拡大を視野に入れて活動を行っている。
新天地での販路拡大も目指しつつも、市場が大きい中国食品見本市への参加は外せない。同社は今年も中国展示会への申し込み手続きを進めており、採択されると3年連続での出展となる。
今年は新型コロナウィルスの影響で、日系企業は基本オンライン形式での出展となる。但し、希望であれば各企業の任意で渡航し、従来通りブースにて営業活動を行うことはできる。
北村氏曰く、「5月時点で、上海8割、広州は約6割の活気(経済)が戻りつつある。
この流れで順調にいくと、今年の展示会開催月(11月)には、中国圏市場の経済はほぼ通常に戻っている」と推測。
今年の中国国際輸入博覧会は従来と形式は違うが、昨年以上の新規成約件数を目指すと北村氏は力強く語ってくれた。
(写真:下三栖本社にてインタビューに答えてくれる北村氏)

この事業の詳細はこちら

一覧へ戻る