経済産業省の「令和7年度Go-Tech事業(成長型中小企業等研究開発支援事業)」において、小畑産業株式会社の研究開発テーマ「イオン液体蒸気精製法により有機EL材料を精製する工業スケール装置の研究開発」が採択されました!
1.有機EL材料の量産化技術確立に挑む小畑産業株式会社
採択されたテーマは、「イオン液体蒸気精製法により有機EL材料を精製する工業スケール装置の研究開発」。
「有機EL(OrganicElectro-Luminescence)」とは、有機化合物に電流を流すことで発光させる現象のことです。この現象が、近年のスマートフォンやデジタルカメラ、次世代ディスプレイなどの身近な電子機器に応用されています。
有機ELは、自由度の高さから幅広い分野での活用が進む一方で、その性能や耐久性を左右する高コストの高純度材料の確保が、世界的に大きな課題となっています。
そのような現状を打破するべく、今回採択を受けられた同社の研究では、従来よりも効率的かつ環境負荷の少ない方法で、有機EL材料を精製する量産化技術を確立し、実用化に挑戦しています。

↑イオン液体蒸気製法の図
2.「Go-Tech事業(成長型中小企業等研究開発支援事業)」とは?
Go-Tech事業(成長型中小企業等研究開発支援事業)とは、中小企業の持つ優れた技術シーズを活かした研究開発を支援することで、地域産業の競争力強化や新たな技術領域の開拓につなげることを目的とした、経済産業省の補助事業です。
申請には、事業管理機関やアドバイザーとの協働が求められ、厳正な審査を突破して初めて採択される、まさに難関の研究開発支援制度。
申請者は、全国から多数の企業が応募する中、高い倍率を切り抜けて採択を目指すこととなります。
今回の採択という結果は、同社の技術が経済産業省に高く評価され、地域産業の競争力強化や新しい技術分野の開拓に貢献する研究開発として認められたものであり、同社の研究技術開発による和歌山県内の地域経済活性化への期待が大いに高まっています!
当財団は事業管理機関として、継続的な伴走支援でサポートしてまいります。
「『Go-Tech事業』について、もっと知りたい!」「『Go-Tech事業』の事業管理機関を探している!」という県内企業の方は、テクノ振興部までお気軽にお問合せください。
(※当財団が事業管理機関となるGo-tech事業の支援案内はこちら)
【問合せ先】公益財団法人わかやま産業振興財団 テクノ振興部 TEL:073-432-5122
↑Go-Tech事業の申請要件である共同体構成図(参考)
3.事業担当者のコメント
小畑産業株式会社は、化学品商社でありながら研究開発にも取り組まれている稀有な企業です。イオン液体蒸気精製法による有機EL材料の工業スケール化技術の確立という先進的なテーマに果敢に挑戦される姿勢に深く敬意を表します。
また、事務手続きにおいても常に迅速かつ丁寧にご対応いただき、研究開発に真摯に向き合うご担当者様には、大変助けられています。
今回の採択を契機に、同社がさらに大きく飛躍され、和歌山県はもとより国内外の産業発展に貢献されることを心より期待しています。
同社の概要については、以下のとおりです。
| 社名 | 小畑産業株式会社 |
| 英文社名 | Kobata Sangyo Co., Ltd. |
| 代表者名 | 代表取締役社長 小畑 剛平 |
| 本社所在地 | 〒640-8033 和歌山市本町三丁目18番地 |
| 詳細 | 同社のHP(下記URL)よりご確認ください。 HPリンク:小畑産業株式会社 |
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