CASE STUDY 事例紹介

【DXへの歩み】原料価格の変動を反映する6次産業総合管理システムの導入

株式会社濱田

株式会社濱田 店頭写真

DXの具体例をご紹介

和歌山県 中小企業者 DXの歩み システム導入事例集」の掲載事例が、より読みやすい形になってWAKA-CHEERにやってきました!
DXとは、デジタルによる変革のこと。データやデジタル技術を用いることで、業務を改善するどころかビジネスモデル自体を変革させ、会社の競争力の強化を目指すものです。

和歌山県内でも、小売業、製造業、飲食業、サービス業…あらゆる業種、あらゆる規模の企業で、DXを目指したデジタル改革が行われています。ご紹介する事例は、自宅オフィスでがんばる個人事業主さんにも、数人でお店を切り盛りしている店長さんにも、工場をいくつもお持ちの社長さんにも幅広く役立つ内容になっていますので、ぜひ自社DXのヒントを見つけてください!

アップデートイメージ

「知る」のアップデート

システム導入の好事例からDXの本質を知る

おススメイメージ

こんな人にオススメ!

システム導入による効率化、データドリブン経営に興味のある方

株式会社濱田

和歌山県田辺市にある株式会社濱田の主力商品は、紀州完熟南高梅を原料とした贈答用高級梅干です。原料である梅は、有機栽培を特徴とする自社農園や30軒の農家から調達しており、いずれも高品質。主要取引先は百貨店や高級スーパーで、BtoB取引を主体としています。
梅干し

抱えていた課題

コロナ禍以降、贈答品市場は縮小傾向にあり、これに対応するためにEC通販による若年層の開拓や越境ECを利用した中国・東南アジア・米国等の輸出市場の開拓が必要でした。

また、原料が農産物であることから、年度による原料価格の変動が避けられず、顧客に的確な価格の商品を提供することが困難であるという、6次産業固有の問題がありました。

課題解決のために

2023年10月のインボイス制度開始への対応を契機に、経済産業省の「IT導入補助金」を活用して、株式会社アイルの「アラジンオフィス」をフルバージョンアップし、事務作業の合理化及びデータのデジタル化を図りました。

また、梅をはじめ和歌山県産の果実を用いた「クラフトリキュール」の製造販売を開始し、若年層等、新たな客層の開拓を試みました。

リキュール

システム導入の成果

データ管理システムの導入により、原料価格の変動に対して、顧客に製造年度ごとの適正な価格で商品を提供することが可能になりました。また、デジタル化により、商品のトレーサビリティが確立され、原材料の梅まで遡った品質の紐付けが可能になりました。

更には、工程間のデータ連携により、各工程での手計算作業が解消され、受注-製造間の伝達ミスもなくなり、業務効率が大幅に向上しました。

※本内容は、令和5年9月発行の『DXへの歩み システム導入事例集』に掲載した内容を加筆修正したものです。https://yarukiouendan.or.jp/waka-cheer/magazine/magazine-1039/

まとめ

システム導入により、データに基づいた価格設定や、原材料のトレーサビリティなど、取引先・顧客にもうれしい技術が確立したデータドリブン経営の好事例です。
業務効率化により生まれた余力で、さらに積極的な経営が可能になるでしょう。


※「データドリブン経営」とは?
データを活用してビジネス上の意思決定を行う経営手法のこと。


公益財団法人わかやま産業振興財団は、DX推進を目指す県内中小企業のみなさんを応援しています。
DX推進について聞きたいこと、ご相談は、ぜひ財団のDX推進員まで!

お待ちしています!

 

会社名 株式会社濱田
事業内容 梅干・梅酒・梅関連製品製造販売
従業員数 31名
所在地 〒646-0101 
和歌山県田辺市上芳養391番地

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