CASE STUDY 事例紹介

規格外の果物を使用した、フルーツ100%こども向け無添加おやつの開発に挑戦

猪原 祥博・猪原 有紀子

猪原夫妻の写真。

※この記事は、公益財団法人わかやま産業振興財団公式サイトで2021年9月6日に公開された内容を、WAKA-CHEER(ワカチア)用に修正し、転載したものです。この記事の情報は、公式サイトでの公開当時の情報に基づいています。

猪原 祥博・猪原 有紀子

子どもと親の充実した毎日を応援するためのプロジェクトに取り組んでいる。公益財団法人わかやま産業振興財団(以下、財団)の補助金を活用し、規格外のフルーツを利用して開発した「無添加こどもグミぃ~。」が大ヒット、販路を拡大している。現在子ども連れ専用の観光農園を準備中。

木に実ったブルーベリー果実の接写写真。

 

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事業アイデア実現のために、専門家と補助金の力を借りる

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規格外の果物を使用した、フルーツ100%こども向け無添加おやつの開発に挑戦

きっかけは、猪原さん夫妻が子育てをするなかで、市販のお菓子の添加物などに対して問題意識が芽生えたことだ。「必要のないものを子どもの身体に入れたくない」との想いが、地元和歌山県かつらぎ町の規格外フルーツに結びつき「無添加でグミを作る」アイデアが生まれたそう。
フルーツの切り方や乾燥方法などにこだわりぬき、関西の2大学の専門家と共同開発した結果、市販のお菓子のようにカラフルで甘くそれでいて無添加の「無添加こどもグミぃ~。」を作ることに成功した。

「無添加こどもグミぃ~。」の商品写真。オレンジ色の四角いパウチ状のパッケージの真ん中に、果物のイラストと商品名が書かれている。

無添加こどもグミぃ~。

「無添加こどもグミぃ~。」が完成して

2年の開発期間を経て、2020年10月よりオンラインにて定期購入方式で発売。インスタグラムなど母親層がよく利用するSNSで戦略的に露出した結果、2021年6月現在400人が購入、予約は600人待ちの大人気に。「市販のお菓子を与えることに対する“おやつストレス”が減った」「よく噛む習慣がついて食育に良い」など大きな支持を得た。

現在は約20件の農家と契約し、3カ所の障がい者福祉施設に加工や梱包を委託。食品ロスの削減、雇用の創出に貢献している。「無添加こどもグミぃ~。」の商品を白い皿に盛り付けた写真。

財団の事業を活用してみて

祥博さんは「補助事業(わかやま農商工連携ファンド)を利用したことで、金銭面で一歩を踏み出せたことはもちろん、期限が決まり財団の方に並走してもらうことで、モチベーションにも繋がった。個人ではなしえない幅の広い取組ができ、成功に大きく近づけた実感があった」と振り返る。

商品について「理想に近いものができているが、もっと色鮮やかにおいしくなるよう創意工夫をしていきたい」と意気込む。
新展開の親子でのんびりした時間を過ごせる観光農園にも期待が寄せられている。

「無添加こどもグミぃ~。」を食べる子どもの写真。たべこぼし防止の前掛けをした子どもが、カメラ目線でにっこりと笑っている。机の上には商品パッケージと、皿に盛られた商品が置かれている。

代表者 猪原 祥博・猪原 有紀子
住所 〒645-0021
和歌山県伊都郡かつらぎ町丁ノ町1526
URL https://mutenkagumi.com/
業種 梅干製造国産フルーツ100%の無添加おやつ製造・販売業

記事でご紹介した「わかやま農商工連携ファンド」の詳細はこちら

2024年4月追記:現在、和歌山県かつらぎ町に観光農園「くつろぎたいのも山々」をオープンされています。

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