CASE STUDY 事例紹介

「昔ながらの白干し梅の良さを伝えたい!」市場調査をきっかけに新規取引開始へ

株式会社佐々木農園

佐々木農園社長

※この記事は公益財団法人わかやま産業振興財団公式サイトで2021年9月30日に公開された内容を、WAKA-CHEER(ワカチア)用に修正し、転載したものです。この記事の情報は、公式サイトでの公開当時の情報に基づいています。

株式会社佐々木農園

大正10年(1921年)創業以来、梅の栽培・加工ひと筋に100年を迎える。塩だけで漬ける白干し梅を根幹として、しそ漬けやはちみつ梅などの各種梅干を製造。また、塩を使わないあまうめ、ゼリーやドリンクなどの梅スイーツも新たに展開している。黄色の桶に入った白干し梅の写真

アップデートイメージ

「知る」のアップデート

商品の効果的なPR手法を見つけるために、各業界大手のバイヤーへリサーチする

おススメイメージ

こんな人にオススメ!

商品の売り方・PR方法にお悩みの方、販路開拓したい方

「白干し梅」の良さを伝えたい!

3代目「佐々木富之助」の名を引き継ぐ佐々木社長が、白干し梅にかける想いは深い。

「必要なものは梅と自然塩、あとは太陽と時間だけ。無垢でいさぎよく、混じりけのない梅です」と愛し気に語る。シンプルだからこそ、いい「塩梅」を探るのが難しく、試行錯誤の連続だったという。

いっぽうで梅業界での白干し梅の生産量は減っており、佐々木社長は「作る側がPRしていかないと忘れられてしまう味」と危機感を募らせていた。販路開拓に取り組むにあたり、効果的なPR手法を構築するために公益財団法人わかやま産業振興財団の販売戦略支援事業を活用し、新たな販売戦略を立てることとなった。

目の細かい青色の網の上で干されている、たくさんの梅の写真。

市場調査をきっかけに新規取引開始へ

今回、「富之助の南高梅白干し」を百貨店・食品宅配・通販・スーパーといった各業界大手のバイヤーへのリサーチを行った。味やデザイン、コンセプト等8科目の商品評価をしてもらい、さらに商品の取り扱いへの意向や要望・期待等についても回答をもらった。

おおむね高評価な中、佐々木社長は特に現実的な意見から商品を徹底的に分析できたことがプラスになったと振り返る。加えて、専門家からのパッケージや店頭での見せ方などについてアドバイスもあり、固定観念を取り払って販売戦略を練ることができたという。

また、リサーチしたバイヤーの紹介先から「ぜひ取引をしたい」と声をかけられたことで新規取引を開始。スーパーだけでなく、全国のこだわりの土産物を集めたセレクトショップにも販路が開拓できたことが大きな一歩となり、白干し梅の販売量は上がってきている。

梅干しの写真。写真右側に、「寅之助の南高梅白干し」のパック、写真右側には黒い器に盛られた3つの梅干しがある。写真下側(手前側)には、梅の花をかたどった箸置きに、一膳の箸が置かれている。

財団の事業を活用してみて

「財団との繋がりをもてたことが、すべての始まりだった。手を伸ばして一歩動いた先に、こんなにいい制度があったことに驚いた」と佐々木社長。支援事業のおかげで、貪欲に新しいことに取り組むことができていると振り返り、得た材料を最大限に活かして、もう一段上を目指していくと意気込んでいる。

「歴史と伝統の味を守っていく取組のなかでも、専門家の力を借りることで、思ってもみないような新しい芽や花がどんどんできてくるものだなと感じ入りますね」と笑顔でしみじみと語ってくれた。

インタビューに応じる佐々木社長の写真。写真右側にインタビュアーである財団の職員、左側に笑顔をみせる佐々木社長が写っている。二人はテーブルにつき、それぞれ梅干しのパックとお皿入りの梅干しを持っている。

インタビューに応じる佐々木社長(右)と財団職員(左)

会社名 株式会社佐々木農園
所在地 〒645-0021
和歌山県日高郡みなべ町東本庄192-3
創業年 1921年
TEL 0739-74-2370
URL https://bso11103.bsj.jp/
業種 梅干製造業

記事でご紹介した「販売戦略支援事業」の詳細はこちら

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