令和6年9月4日(水)~6日(金)の3日間にわたり、「東京ビッグサイト」(東京都江東区3-11-1)にて開催された「第98回 東京インターナショナル・ギフト・ショー秋2024」において、生活雑貨・日用品等を扱う県内事業者により、和歌山県ブースとして集団出展を行いました。
今回は、以下8社の県内事業者にご参加いただきました。
※企業名は左上から50音順です。
株式会社紀州バイオ | 中西工芸株式会社 |
株式会社木下染工場 | 有限会社野上工芸 |
株式会社コリティデザイン | 株式会社マキカンパニー |
津田工業株式会社 | 楽ポケ株式会社 |
「東京インターナショナル・ギフト・ショー秋」とは?
「東京インターナショナル・ギフト・ショー秋」は、「日本最大のパーソナルギフトと生活雑貨の国際見本市」です。
同展示会の主な来場者は、パーソナルギフト、マーケットに携わる国内外の小売・卸売業者です。主催事務局の報告書によると、「第98回 東京インターナショナル・ギフト・ショー秋2024」来場者のうち、約4割が小売・卸売業者となっています。
同展示会の総出展社数は、2,004社(うち、海外16か国と地域より833社)。また、国内および海外より、3日間で延147,988人(同時開催展含めず)もの来場者が訪れました。前年に開催された秋展と比較して来場者数は5,637人増と、徐々にコロナ禍から回復傾向にあるようです。
2024年の同展示会は、「心を伝える愛の贈り物」をテーマに開催されました。
第98回 東京インターナショナル・ギフト・ショー秋2024 『報告書(FINAL REPORT)』
今回の出展について
今回は、漆器、切子グラス、ぐい呑みなどの食器類、シルクの腹巻きやTシャツ等の衣料品、箱庭や洗顔石鹼といった雑貨製品等、幅広い分野の県内事業者の皆様が出展されました。ここでは、今回の出展事業者の皆様の取組の一部をご紹介します。
1 展示方法はさまざま
什器の使い方や効果的な展示方法は、製品の特性に応じて多岐にわたります。
例えば、衣服等の製品はハンガー・トルソーを上手く活用して着用イメージを提示されている事業者の方や、小さいサイズの製品は人が遠くから見ても判別できるように、大きなポスターを用意されている事業者の方など。
バイヤー側が目の前の出展製品を採用する際に得られるであろうメリットを、効果的に伝える様々な工夫を、事業者の皆様が大切にされていることが伝わります。その効果があり、会期中を通して、より多くのバイヤーから、お声をかけていただくきっかけとなりました。
前年度の同集団出展へご参加いただいた事業者には、「前回の出展では、商品パッケージの訴求力、デザイン性が求められていることを学んだので、今回の出展に向け、専門家を交えながら既存商品のパッケージデザインのリニューアルに取り組んだ」という方も。「新パッケージの考案にあたり、納得がいくまで社内で話し合いながら、何度もブラッシュアップを繰り返し、やっと『これだ』というデザインにたどり着くことができた」とのことで、販路拡大への熱意に触れることができました。
実際に、来場者が売り場に設置する際のイメージをしやすくするため、贈答品・ギフト用ボックスを事前に準備したので、展示がされているブースには、絶えず人だかりができていたように思います。
また、初出展となる事業者で、自社では初の試みとなる法人向けSDGsノベルティグッズの販売促進を目標に出展された方は「環境に配慮した素材を使用したノベルティグッズの販売を通じて、各企業・法人のイメージUPや、オリジナル製品の作成に貢献したい」とお話しされ、出展の意気込みをうかがうことができました。1件でも多くの商談獲得とその成約を目指して、出展された皆様が着実に出展の成果を掴もうとしている様子は、財団の担当者としても嬉しい限りでした。
2 販促ツールの事前準備について
数え切れないほど多くの人々が訪れる大変広い展示会場においても、自社製品の魅力を効果的に伝えるためには、POPやチラシ・リーフレット等の準備も欠かせません。
出展事業者の皆様は、ブース展示・デザイン面のみならず、販促ツールを駆使して、より強く出展製品を印象付けることができるようにと尽力され、この機会を最大限に活用されていました。
展示会出展・販路開拓、販促ツールのデザインなどは、財団の和歌山県よろず支援拠点の専門家・コーディネーターに相談することもできます。
3 出展位置と全体のブースデザインについて
今回の和歌山県ブースは、東4ホール出入口すぐの出展位置を確保することができました。
レトロな和モダンのデザインがトレンド感を押さえた「和歌山ギフト」のあんどん型のメインサインが、東4ホールを訪れた来場者を出迎えるような形となりました。
出入口付近という目立ちやすい場所であることと、メインサインのデザインによって、さらに多くの皆様の注目を集めていたように感じました。
終わりに
展示会出展は、平常業務ではなかなか接点のない業界のバイヤー・幅広い層の来場者に、企業の取組や、自社の製品のことを直接知っていただくための第一歩となります。
また、製品の市場価値をバイヤーから評価される場でもあり、出展は新たな発見の連続です。
特に、同展はパーソナルギフト市場トレンドの最先端が集まる大規模な展示会ですので、自社製品のPRは当然のことながら、市場調査を目的としたヒアリングや競合他社ブースの視察、新商品お披露目による既存顧客との関係強化といった側面等もあります。出展によって、前進のきっかけをつかんでいただけるのではないでしょうか。
財団では、同展示会以外にも他ジャンルの展示会への集団出展も行っております。展示会出展による販路拡大にご関心のある方は、財団の集団出展の募集情報を随時チェックしていただければ幸いです。
公益財団法人わかやま産業振興財団、経営支援部企業支援班です。県内中小企業の販路拡大を支援する部署です。展示会出展、商談会の開催、受発注の仲介、専門家派遣に加え、海外販路の相談や開拓も行い、企業の成長をサポートします。