一人ひとりのニーズに最適化した、 売上・費用対効果アップを叶える次世代型DMサービス

顧客データを活用して訴求力アップ

「弊社の圧着ハガキ『One to One DM』では、送り先ごとに印刷内容を変更できる『バリアブル印刷』と呼ばれる技術を取り入れています。

一般的によくあるのは『あなたの残りポイントは○ptです』といった文字を変更するものですが、弊社のハガキでは、画像も含めて顧客セグメント（世代・性別・過去の購入履歴などで分類したグループ）ごとに印刷内容をカスタマイズすることができます。顧客の方一人ひとりの好みに合わせた内容を発信することができる（下図参照）ので、まさに『痒いところに手が届く』販促ツールとして使っていただけると思います」

そう話すのは株式会社マージネット和歌山営業所の所長を務める池田聡氏（2024年７月追記　現取締役役員）。過去にOne to One DMを活用したクライアントの中には、コンバージョン率が2倍になった例もあるそうです。

現在、同社は公益財団法人わかやま産業振興財団の国内個別出展支援事業費補助金を活用して、国内展示会へ積極的に出展し、着実に販路開拓を進めています。

また、印刷内容のもととなる顧客データを扱うにあたって、同社では徹底した情報管理を行っているそう。バリアブル印刷を行う工場内は社内でも限られた社員しか入室権限を持たないようにするなど、万全のセキュリティ体制でクライアントの情報漏洩を防ぐ取組を行っています。

頼れる印刷会社へ

今後、One to One DMをきっかけとして「将来的にはクライアントの他の印刷物も任せてもらえるような『頼れる印刷会社』を目指していきたいです」と池田氏は続けます。

「数年前に社内の営業管理システムを導入し、営業スタッフの抱えている案件の見える化を行いました。目的は業務効率化だったのですが、クライアントからの問い合わせに対する対応スピードが上がったことで、結果的に会社全体の質が向上したように感じます。そこで生まれた時間を有効活用して、地域のボランティア活動への参加や工場見学の受け入れなど、これまで以上に色々な活動にも取り組めるようになりました」

オープンファクトリーを実践。工場は一部ガラス張りで、通路からゆったりと見学できる（事前申込要）

書籍のデジタル化やネット印刷の台頭など、転換期を迎える印刷業界。紙媒体とデータ活用を組み合わせることで、次世代型のＤМサービスを提案する同社の活動から今後も目が離せません。

インタビューに応じる和歌山営業所長　池田 聡 氏

記事でご紹介した「国内個別出展支援事業費補助金」の詳細はこちら

※この記事は、2023年8月24日発行「わかやま産業通信16号」に掲載した内容を転載し、web用に改修したものです。