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海外展示会集団出展事業

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活用事例

Shoppe Object NYでの活用事例

角田清兵衛商店

弁当箱、お椀、おひつ、トレーなどを製造販売

角田清兵衛

角田清兵衛商店

角田清兵衛商店(海南市)は江戸末期から約190年続く老舗の漆器の卸問屋で、主に弁当箱、お椀、おひつ、トレーなどを製造販売している。2019年8月に当財団の海外集団出展向け補助金を活用し、New Yorkで開催されたShoppe Objectに出展。その時の様子を7代目、角田清兵衛代表取締役から話を聞いた。

Shoppe Object NYへの出展経緯

きっかけは県職員からShoppe Object NYと補助金の案内を聞き、申し込みに至ったことに始まる。同社はパリで開催されるメゾン・エ・オブジェへの出展経験はあったが、同社にとってニューヨークは未開拓地。流行最先端のデザインの街、ニューヨークで新規顧客開拓を目指し出展を決意する。Shoppe Objectは2018年から始まった小規模型(500社程度)のホーム/ライフスタイル/ギフト商品の見本市で、他の展示会と比較してもデザイン性の高い見本市である。現在では約100社が順番待ちをするほどの注目の展示会となっている。

今では海外展示会にも慣れてきた同社だが、最初の海外展示会デビューは出展ではなく「視察訪問」から始めている。4年前、知人に同行したメゾン・エ・オブジェ(パリ)がきっかけで、海外への販路開拓を本格的に検討し始める。その後、同展示会に3回出展し、Shoppe Objectは4回目の海外展示会となった。実際にニューヨークの現場を見た角田氏は、「パリとニューヨークでは町の雰囲気が大分違う。また、NYバイヤーはデザイン重視の傾向にあり、値段あまり気にしない。展示会初日、会場オープン後にすぐ1件成約に至った」とNYの雰囲気とスピード感の違いを語ってくれた。同社はShoppe Object NYの会期中(3日間)、約25社と商談を行っている。

応募してよかったこと・苦戦したこと

ニューヨークの展示会に出展することにより、現在取引のあるトロントに拠点を置くECサイトとの取引につながった。当ECサイトでは、名入れができる木製の弁当箱を販売している。また、ニューヨーク展示会終了後、市内の三ツ星レストランを知人の紹介で何軒か訪問し、同社商品を数点紹介することができた。

海外展示会の出展で苦労した事は(パリとニューヨーク両方)展示会ごとに値段を検討し、開催地のニーズに沿うような商品デザインやサイズに変更する必要がある事だ。日本食は食器を持ち、その食器を口に直接運ぶため、手に納まるサイズのものが多い。一方、アメリカだとパーティーが多く、大人数で料理を囲むため、ビュッフェスタイルの大皿がテーブルに並ぶ。商品開発は、各国の食文化や生活スタイルに応えられるよう工夫を重ねている。また、お椀は現在のライフスタイルに合わせ、食洗器対応に改良したり、弁当箱をジュエリーボックスとして提案したりと従来の枠組みを超えた多様な顧客ニーズに合わせた商品開発や売り方に挑戦している。

今後の目標

角田清兵衛商店は今年の8月末から来年の8月まで約一年かけて開催されるShoppe Object NY 2021バーチャル展への出展が決まっている。同展示会は新型コロナウィルス感染症の影響で、初の試みとして来年2月開催のリアル展に加え、バーチャル展もオンラインにて開催する。同社は今年で2年連続の出展で今年はバーチャル展となる。従来と形式が違いオンラインというところで色々と未知数だが、「昨年以上の成約件数を目指す」と角田代表取締役。同社は国内販売と並行して、新たな海外販路開拓にも挑戦していく予定だ。

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