海南の伝統と機能性が合わさった「新・棕櫚箒」
東京ギフトショーでグランプリ受賞
わかやま産業振興財団では、県内企業の魅力ある商品の販路開拓を支援するため、国内展示会への集団出展支援を行っています。この度、9月7日～9日に開催されおよそ19万人が来場した国内最大のギフトと雑貨の見本市「第94回 東京インターナショナル・ギフト・ショー秋 2022」において集団出展に参加していた深海産業有限会社がグランプリ※を受賞しました！
※コンテストにエントリーした400社の中から、審査員及び一般来場者の投票により選出
コロナ禍でも、新しい一歩を踏み出す
海南市に拠点を構える深海産業(有)は、1982年の設立以来より自社の職人の技術力を生かした高品質な棕櫚縄・棕櫚箒などの製造に取り組む。これまで自社ブランドを持たなかった同社だが、コロナが猛威をふるう2020年夏、改めて自分たちの持つ伝統技術を色々な人に届けたいという想いから、自社の独自ブランドとしてBroom Craftを立ち上げた。2021年3月、財団で実施した京都ギフトショーへの集団出展に初参加し、そのことをきっかけとして、その後も大手百貨店や全国の卸問屋など着実に新たな取引先を開拓し続けている。
“メイドイン海南” が合わさって
今年、同社は東京ギフトショー秋の和歌山県ブース集団出展事業に参加し、そこで新商品を発表した。その名も「新・棕櫚箒」。この箒の特徴は大きく２つあり、ひとつは同じく海南市に拠点を構える塗り職人YOSHIHIKO FUJII氏によって持ち手部分に漆塗りを施したこと。もうひとつは棕櫚繊維に特殊コートを染み込ませることにより配列を整え、箒そのものの掃き心地を向上させたことである。
様式美として伝統の塗りを取り入れるだけでなく、漆の抗菌作用や使い勝手など細部までこだわり道具本来の性能を高めることで、機能美も兼ね備えた新しい棕櫚箒。その誠実なものづくりの姿勢が評価され、今回グランプリの受賞に至った。
【コメント】深海産業有限会社 専務取締役 深海 耕司 氏
今回のグランプリは、財団や和歌山県ブースの出展者の方々含め、関わっていただいた皆さんの協力あってこその受賞だと感じています。これが海南の伝統産業を広く知ってもらえるきっかけに繋がれば幸いです。今回のことで天狗になるのではなく、これからも会社のスローガンである「凡事徹底」に尽くしコツコツと頑張っていきます！
＜深海産業有限会社＞
〒642-0024 海南市阪井1391-4
TEL ：073-487-2498
HP：https://fukami1178.jp/
ギフトショー報告ページ＞＞https://www.giftshow.co.jp/tigs/94tigs/2022autumn/index.htm#00